神秘的な雰囲気と、誰もが癒されるロシアン・スマイルを振りまくロシアンブルーは世界三大ブルーキャットの一種。
引き締まったスリムな体型とエメラルドグリーンの瞳、光沢のある被毛で世界中で人気の猫種です。
大人しい猫で初心者でも飼いやすいですよ。日本でも人気の高い猫ですね。
ここで「冬の精」と呼ばれるロシアンブルーの性格、飼い方のコツ、特徴や歴史についてまとめています。
ロシアンブルー | ![]() |
原産地 | ロシア |
体重 | オス:4.5~5.5 メス:2.5~4㎏ |
毛種 | 短毛種 |
体型 | フォーリン |
性格 | ・とても穏やかで物静か ・シャイで警戒心が強いので初対面の人にはなつかない ・飼い主には従順 ・獲物を追うハンターとしての側面も持っている |
飼い方のコツ | ・孤独も平気なので日中留守にする家でも飼うことができる ・大人しい猫なので仔猫の頃から静かな環境で育てる ・スリムな体型を維持するために食事を与えすぎないように ・被毛の手入れは見た目ほど大変ではない |
平均寿命 | 10~13歳 |
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ロシアンブルーの性格

ロシアンブルーの性格は飼い主には従順ですが、警戒心の強い面があります。
会ったことのない人にはなかなかなつきません。
大人しくめったに鳴かない猫のため、発情期がわからないこともあります。
大人しい性格ですが、もともとは厳しい自然環境のロシアに生息していた猫ですから、ハンターとしての能力に秀でています。
獲物を追うときは、驚くほど攻撃的な面をみせます。
ロシアンブルーの飼い方のコツ

ひとりぼっちでも耐えられ、大きな声で鳴くこともないので、日中留守にする家でも飼うことができます。
ロシアの厳しい寒さの中で生き抜いてきた猫なので、健康な体を持ち、被毛もたっぷりあります。
しかし、グルーミングの手間はかからず、ペットとしてとても飼いやすい猫種です。
たくさんある猫種の中でも特に穏やかな性格なので、仔猫の頃から静かな環境で育ててあげたいですね。
スリムな体型を維持するためにも食事の与えすぎには注意しましょう。
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ロシアンブルーの特徴・歴史

ロシアンブルーの祖先は、ロシア北部のアルハンゲリスクという港町の土着猫と言われています。
その土着猫はビロードのような美しい青灰色の被毛を備えていました。
1800年代の半ばに、商人たちの手によってイギリスに運ばれたその猫は、その美しく気品あふれる外見から「アークエンジェル(大天使)キャット」と呼ばれ、大人気となります。
1875年にはイギリスのキャットショーに登場して盛況。
その後、計画的な繁殖によって改良を重ね、1912年にロシアンブルーとして公認されています。
第一次世界大戦、第二次世界大戦とふたつの大きな戦争の時期にロシアンブルーの個体数は激減しましたが、ブリーダーたちの努力によってロシアンブルー種が守られ、数が回復しました。
ロシアンブルーに関してはロシアで次のような民話が伝わっています。
生まれたばかりの王女のもとへ贈り物を授けようと、7人の妖精がやってきました。
妖精たちはひとりずつ、王女に贈り物をしようとします。
それらは、
- 勇気
- 忠誠心
- 美しさ
- 優雅な身のこなし
- シルバーとシルクのベルベット
- 大きなエメラルド
- 世界中の友達
この7つです。
しかし、妖精たちは、顔を真っ赤にして泣く王女が本当に美しい王女になると思えず、近くにいた猫にこれら7つの贈り物を与えてしまいます。
こうして生まれたのがロシアンブルーなのです。
ロシアンブルーは本当にロシアの人たちに愛されているんですね。
イギリスやアメリカでは長毛種のロシアンブルーの開発もされています。
ロシアンブルーの最大の特徴はなんといってもシルバーブルーに輝く被毛。
シャルトリュー、コラットと並び、世界三大ブルーキャットのひとつです。
エメラルドグリーンの瞳と微笑みを浮かべたような柔らかな表情はロシアンスマイルと呼ばれ愛されています。
スリムな体型ですが、筋肉はしっかりついていて運動能力も高いです。