マンクスは丸っこい見た目からは想像もできないほどの運動能力の持ち主です。
高く飛ぶ跳躍力と走るスピードも相当なもの。
後ろ脚が発達していてぴょんぴょん飛び跳ねるように歩く姿は「バニー・キャット」と呼ばれることもあります。
活動的に動き回るわりに性格はシャイで人見知り。
でも忠誠心が強く、飼い主にはよくなつきます。
ここではマンクスの性格、飼い方のコツ、特徴や歴史をまとめました。
マンクス | ![]() |
原産地 | イギリス |
体重 | オス:3~6㎏ メス:3~5㎏ |
毛種 | 短毛種 |
体型 | コビー |
性格 | ・シャイで人見知り ・用心深い ・慣れると愛情たっぷりにじゃれついてくる |
飼い方のコツ | ・尻尾の部分を触られると嫌がるので要注意 ・上下運動ができる環境を用意 |
平均寿命 | 11~14歳 |
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マンクスの性格

マンクスは用心深い性格の猫です。
品評会のために人工的に尻尾を切られることもあるのですが、それが影響しているのかもしれませんね。
慣れた飼い主にはなつきますが、2人目以降の飼い主にはなつきにくいという特性を持っています。
シャイで忠誠心が強い猫と言えるでしょう。
たくさんの愛情を注いであげれば、それがしっかり返ってくる猫です。
マンクスの飼い方のコツ

ハンターとしての性質が残っていて、室内でも高いところに上るのを好みます。
上下運動ができるキャットタワーを置いてあげるといいですね。
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マンクスの被毛はダブルコートで、上毛は短くて厚く、下毛は長くて固くなっています。
短毛種はこまめにブラッシングを行う必要はありませんが、腸も追う種は1日1回のブラッシングをしてあげましょう。
ショートヘアーの被毛は固そうなイメージがありますが、触ってみると意外と柔らかいことに驚きます。
尻尾があるべき部分を触られるのを嫌がるので注意が必要です。
飼い主の言うことをよく聞く賢さがあるので、しつけはしやすい猫です。
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マンクスの特徴・歴史

マンクスの故郷はアイリッシュ海に浮かぶマン島です。
マン島は孤島なので他種との交わりが少ない環境にあるため近親交配が行われて、突然変異的に尻尾のない猫が生まれたと考えられています。
マンクスは前脚より後ろ脚が発達していて、歩き方がぴょんぴょんと飛び跳ねるように見えるため「バニー・キャット」の異名を持っています。
マンクスにはユニークな逸話があります。
「ノアの箱舟に飛び乗ったときに、扉に尻尾を挟まれて、尻尾がなくなってしまった」とか、「アイルランド人がマン島に猫を連れてきて、その尾を切って帽子の飾りにした」とか「アルマダ海戦でスペイン艦隊の船から逃げた尾のない猫がマン島に泳ぎ着いた」などなど。
1800年代の終わりごろからイギリスのキャットショーに登場している歴史ある猫です。
尾がまったくない「ランピー」とわずかに尾がある「スタンピー」に分けられるのですが、キャットショーに出られるのは尾がない「ランピー」だけです。
1920年代にはCFAで公認されました。
ランピー同士やスタンピー同士で交配をすると、母体内で仔猫が育たないので、スタンピーとランピーで交配することが必須です。
人工的に尻尾を切られることもあるのですが、それは品評会でチャンピオンになるような猫は、尾を人工的に切った母猫から生まれたケースが多いから。
ちょっとかわいそうですけどね。
飛び跳ねるように歩くマンクスは、丸っこい見た目からは想像できないほど高くジャンプする跳躍力の持ち主です。
走る速さもかなりのもので、マンクスのことを「スポーツ・カー」と評するブリーダーもいます。
ジャパニーズボブテイルに似た印象がありますが、遺伝子はまったく別のものです。