クリリアンボブテイルは厳しい自然環境の中で野性生活をして生き残ってきた猫種なので、本文で述べる通り、他の猫種とは大きく違う性質を持っています。
厳しい環境の中で生き残るために知性を発達させ、自立心に富む性質を持っています。
一方で人間や他のネコとも仲良くやれる社交性を備えた賢い猫です。
ここではクリリアンボブテイルの性格、飼い方のコツ、特徴や歴史をまとめています。
クリリアンボブテイル | ![]() |
原産地 | ロシア |
体重 | オス:4㎏~8㎏ メス3㎏~6㎏ |
毛種 | 短毛種・長毛種 |
体型 | セミコビー |
性格 | ・自立心が強く大人しい ・小さな子供や他のペットともうまくやれる社交性もあり ・退屈するとイタズラをすることも |
飼い方のコツ | ・大きな体格で活発なので広めの運動スペースを確保 ・キャットタワーは頑丈なものを設置 ・ハンターとしての習性を残しているので、ねこじゃらしなどのおもちゃでしっかり狩猟欲を満たしてあげる ・水を怖がらないので風呂場や洗濯時の事故に注意 ・運動不足になるとストレスをためるのでしっかり運動させる |
平均寿命 | 12~15歳 |
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クリリアンボブテイルの性格

クリリアンボブテイルの性格は自立心が強くて大人しい性格です。
騒ぎまわることもなく、とても賢い猫です。
ただ、小さな子供や他の猫種、ペットとも仲良くできる社交性も備えています。
自立心があるため、留守番も平気ですが、賢い猫なので退屈するとイタズラをすることがあります。
ひとりで留守番させるより、多頭飼いにしたほうが向いている性格といえます。
クリリアンボブテイルの飼い方のコツ

クリリアンボブテイルはオスの場合、大きな個体では7㎏を超えるものを出てきます。
体格も大きく、活発な猫なので、遊べるスペースは広めにとってあげましょう。
キャットタワーを置く場合は頑丈なものがいいですね。
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もともとロシアの厳しい自然環境の中で野性生活をしていた猫ですからハンターとしての習性を残しています。
狩猟欲も強いので、猫じゃらしなどのおもちゃでしっかり遊んであげましょう。
運動不足になるとストレスをためるだけでなく、大きな体格なので肥満になりがちです。
とても賢い猫なのでトイレなどのしつけも難しくありません。
よく訓練すれば、人間用の水洗トイレで排泄させることも可能でしょう。
ただ、頭の良さは家から抜け出ることにも発揮されますので、戸締りはしっかりと。
また猫には珍しく水を怖がらないので、バスルームや洗濯機などで事故が起こらないように注意することも必要です。
短毛種なので被毛の手入れは難しくありません。
週に何回かブラッシングをして抜け毛を取ってあげましょう。
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クリリアンボブテイルの特徴・歴史

クリリアンボブテイルはロシア原産のネコで200年以上の歴史がある猫です。
日本ではクリルアイランド・ボブテイルともいわれますが、クリルアイランドとは択捉(えとろふ)島からオホーツク海を北上し、カムチャッカ半島に向かってのびている島々のことです。

このクリルアイランドと樺太半島の一部などに存在していた土着猫です。
クリリアンボブテイルの特徴は尻尾が短くねじれていることですが、尻尾のないマンクスとは遺伝的な関係はないようです。
現地で突然変異で生まれた猫が自然繁殖したと思われます。
アメリカではあまり知られておらず、ヨーロッパに愛好家が多い猫です。
クリリアンボブテイルは猫の種としてはいくつか特筆するべき珍しい点を持っています。
まず第一にオオカミのように集団で狩りをする性質を持っていること。
通常の猫種は単独行動でハンティングを行い、群れを作ることはありません。
次に、泳ぎが得意であること。
泳ぎが得意な猫としては、他にターキッシュバンが有名ですが、水を怖がらず、泳ぎが得意な猫を多くはありません。
さらに驚くのが通常のネコは交尾の後、メスから離れて子育てにもまったく無関心なのですが、クリリアンボブテイルのオスはメスが出産した後も父ネコとして母ネコや仔猫とかかわることがあるのです。
クリルアイランドという厳しい自然環境の中で種を守り、生き抜くために、他の猫種とは異なる進化をしてきたのかもしれませんね。
野性的でハンティング能力が高いため、ロシアではネズミ捕りのためのワーキングキャットとして重宝されていました。
クリリアンボブテイルは年に1度しか繁殖せず、また1回の出産で産む仔猫の数も2~3頭とすくないため稀少価値の高い猫です。