タイの王宮で門外不出とされていた、幸運を呼ぶ猫と言われるカオマニー。
その白く高貴な姿に左右の眼の色が違うオッドアイが重なると、神様のつかいなのでは?と思うほどの神秘性が感じられます。
その歴史はとても古く14世紀にはタイの書物にもカオマニーの祖先と思われる猫が登場しています。
20世紀も終わりになってやっとアメリカやイギリス、フランスでブリーディングが行われ、一気に人気が高まっています。
ここでは、カオマニーの性格、飼い方のコツ、特徴や歴史をまとめました。
カオマニー | ![]() |
原産地 | タイ |
体重 | 3㎏~6㎏ |
毛種 | 短毛種 |
体型 | セミフォーリン |
性格 | ・好奇心旺盛で活発な性格 ・人なつっこくて賢い ・他の猫種やペットともうまくやっていく社交性あり ・寂しがり屋なのでひとりぼっちのお留守番は苦手 |
飼い方のコツ | ・仔猫のときから運動が大好きなのでたっぷり遊んであげる ・青い瞳の子の場合、難聴や視力障害を持っている可能性があるので完全室内飼育で ・被毛の手入れは週に何度かのコーミングを |
平均寿命 | 10~12歳 |
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カオマニーの性格

カオマニーの性格は好奇心旺盛な遊び好き。やんちゃな面も持っています。
とても人なつっこく、頭も良いのでしつけをするのもラクでしょう。
小さな子供のいる家庭でも安心して飼うことができます。
他の猫種やペットとも仲良くやっていける社交性も持ち合わせているので多頭飼いにも向いている猫です。
ちょっと寂しがり屋な一面があるので、ひとりでのお留守番は苦手かもしれません。
カオマニーの飼い方のコツ

カオマニーは短毛種ですので、被毛の手入れは難しくありません。
1週間に数回程度、コーミングをして無駄な毛を取り除いてあげましょう。
外見はエレガントですが、内面は活動的で遊ぶのが大好き。
仔猫のときはとくにたっぷり運動をさせましょう。
上下運動ができるキャットタワーがあるといいですね。
注意点として、難聴や視力に問題がある子が生まれる場合があるので、声掛けに反応しないような子は放し飼いにすると危険です。
完全室内飼育にしてあげましょう。
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カオマニーの特徴・歴史

カオマニーはタイの王宮でとても大切にされていた歴史ある猫です。
一時期は王宮により門外不出のお触れが出されたため、タイ以外の国ではほとんど知られていませんでした。
カオマニーという名前はタイの昔の言葉で「白い宝石」という意味をもっています。
それほど大切にされていたということですね。
全身が白くて、左右の瞳の色が違う「オッドアイ」を持つ神秘的な姿から門外不出とされたのでしょう。
そもそもカオマニーの個体数自体も少なかったという事情もあったかもしれません。
ブルーやイエローグリーンの目の子もいますが、オッドアイの子は本当に神秘的ですね。
カオマニーの祖先は1350年代にはすでにタイの書物の中に登場しています。
その当時からオッドアイを持った白猫は幸運をもたらす貴重な猫とされていました。
そのため非常に価値のある猫とされ、大切にされていました。
タイにはサイアミーズ、バーミーズ、コラートといった世界的に人気の品種がいますが、カオマニーはちょっと別格かもしれませんね。
20世紀も終わりになるとタイの発展により国際化が進むと、アメリカのブリーダーがタイからカオマニーを輸入します。
その後、フランスやイギリスでも計画的な繁殖がスタートし、カオマニーのファンが増え続けています。
2015年TICAで公認されました。
青い瞳やオッドアイの子が生まれるのは両親からの優性遺伝によるものです。
この遺伝子を持つ猫同士を掛け合わせると死産や障害を持って生まれる確率が高くなります。
もしご家庭でカオマニーのようにブルーの瞳やオッドアイを持つ猫を飼っていて仔猫を産ませようとなったときは、相手選びには注意が必要です。