木下クン
キャットフードってあまりに種類が多すぎて、どれがいいのか迷っちゃうよね。
ねねちゃん
値段も激しく違うよね。何でこんなに差があるの?

 

確かにそうですね。安いものは1kg当たり200円程度。しかし高級ドライフードには1kg当たり3,000円以上するものもあります。

ねねちゃん
この差は何? これだけ値段が違ってて、どちらも同じように安全なのかな?

 

本当に良いものを選びたいなら、世の中にあふれている間違った情報に振り回されないよう、まずは知識を身につけなければなりません。

リアム博士
自分で安全なキャットフードが選べるように、この記事では正しい情報を伝えるからね!

 

かわいい猫のために安全なキャットフードを選びたい。でもどれが本当に良い商品なのかわからない。

そんなあなたに、キャットフードの選び方、与え方、そしておすすめのキャットフードを日本一わかりやすくお教えします。

「猫を飼うのははじめてで、どのキャットフードが良いのかわからない。ネットにはいろんな情報があふれいているし・・・」

「ホームセンターで売っている安いキャットフードは危険って聞いて心配になったけど、どれがいいのかわからない・・・」

「猫さんの調子が悪くなってキャットフードの大切さに気付いたけど、安全なフードの選び方がわからない・・・」

「安全で安いキャットフードってないの?」

「いつも同じキャットフードばかり食べさせても大丈夫なのかな?」

「ネットでおすすめって書いてあるフードに変えたら食べてくれなくなった」

「最近良く聞くグレインフリーのフードって何?ほんとに猫にいいの?」

猫初心者の方や、今までキャットフードについて真剣に考えてこなかったな・・・という方のお役に立てれば嬉しいです。

では、参ります!

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目次

多くの飼い主が間違ってる?! フード選びの基準

ところで、世の中の猫好きさんたちは何を基準にキャットフードを選んでいるのでしょうか。

ペット保険を扱うアニコム損害保険のアンケート調査に、こんなものがありました。

キャットフード選びのポイントは何ですか?

飼い主さんは、嗜好性や食べやすさよりも、安全性や健康を重視する傾向にあるようです。

フードは体をつくり、健康を維持するための重要な要素のひとつ。日々体に入るものがどのようにわが子に影響するかを気にする飼い主さんが多いということですね。

ねねちゃん
私たちの安全に気を付けてくれているのね♪

 

それは「この子ともっと長く一緒にいたい」「長生きしてほしい」という切実な願いから来るものでしょう。

フードを与える時間は、猫とふれ合い、コミュニケーションを深める時間でもあります。

猫がおいしそうに食べている姿を見ていると、自分も幸せな気分になってきますよね。

それに、猫と食事時間を共有することで、自分は求められていると実感できます。

リアム博士
ここで、声を大にして伝えておきたいことがあるんじゃ。

 

誰かが勧めるキャットフードを購入するのが悪いことだとは言いません。

ただ、本当に大切なのは、あなたの猫に合ったフードを見極める選択眼を身につけることです。

多頭飼いをしている人ならお分かりのとおり、猫の好みは十猫十色。

多くのサイトで絶賛されているおすすめのキャットフードを与えても、見向きもしない猫だっているわけです。

だから、私たちがすべきことは、わが子の好みを観察し、栄養バランスも勘案しつつ、その子に合ったフードを見つけることです。

この記事の重要なテーマのひとつは、「あなたの猫に合ったフードを自分で選べるようになろう!」ということ。

最後まで読めば、あなたはキャットフード選びの達人になれるでしょう。

安全なキャットフード選びで最も大切なこととは?

リアム博士
突然じゃが、安全なキャットフードを選び抜くために最も大切なことは何じゃと思うかね?
ねねちゃん
パッケージに書かれた成分表をちゃんと見ることですか?
木下クン
それは!値段でしょ!
リアム博士
違うんじゃ。最も大切なことは、猫の体について知ることじゃよ。

 

猫にとって大切な栄養素が何なのかすら知らない状態では、キャットフードの成分表をいくら見たところで、それは的外れな行為です。

人間が好きなものは猫も好きに違いないと思い込み、自分がベジタリアンだからといって、猫にも野菜ばかり与える人がいるという話を聞いたこともあります。

怖いですねぇ。

もしその猫が完全な室内飼いだったら・・・?

野菜しか食べなければ、バッチリ栄養不足になってしまいます。

安全なキャットフード選びのために、まずは猫の体の特徴を知っておきましょう。

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猫は完全な肉食動物

野生の猫が何を食べて生きているかはご存じですよね。そう、ネズミや小鳥などの小動物です。

猫は本来、完全な肉食動物です。

木の実や草など、ビタミンや食物繊維を主成分とする植物性のものは食べません。

完全な肉食というのは、つまり肉だけ食べていれば生きていけるということ。

この場合の肉というのは生きた肉のことです。

木下クン
じゃあ、ボクらにはビタミンが全く必要ないってことだね!
リアム博士
いや、それは違うんじゃ。

 

猫は捕まえたネズミなどを丸ごと食べ、食べた生き物の内臓から必要なビタミンなどの栄養を摂取しています。

だから肉だけ食べていても栄養が偏(かたよ)らないのです。

一方、犬は「雑食」と言われています。

※犬は肉食だという主張もありますが、一般的には雑食と考えられているようです。(出典:連載講座:イヌ・ネコの基礎栄養

動物性の食物も、穀物などの植物性の食物も食べるのが雑食です。

私たち人間も雑食ですね。

「肉食」とか「雑食」、また「草食」という言葉はご存じでしょう。

これらを総称して食性といい、動物がどのような種類の食物を食べて生きているかを表します。

食性の違いは何に起因するのでしょう?

それはズバリ、体のつくり(内臓のつくり)の違いです。具体的には腸の長さですね。

リアム博士
ここで問題じゃ。

 

腸は食べたものを消化・吸収するところです。では、肉と野菜ではどちらが消化されやすいと思いますか?

木下クン
野菜かな?
リアム博士
残念! 実は肉のほうが圧倒的に消化されやすいんじゃよ。
ねねちゃん
え~~~~~意外!

 

ということは、消化されにくい草を食べて生きている草食動物には長い腸が必要だということになりますね。

次の表は、私たち人間を含む身近な6種の動物で、体長と消化管の長さを比較したものです。

数字は、体長を1としたときの消化管の長さを表します。

馬 1:12牛 1:20やぎ 1:27
猫 1:4
イヌ 1:6
人 1:5

やぎの消化管は長いですね。やはり紙を食べて消化するには時間がかかるのでしょうか(笑)

対して、猫の消化管はとても短いですね。

このデータからわかることは、猫の体は植物性のものを消化するのに適していないということです。

猫にとって理想の食事とは?

木下クン
ボクたちにとっての理想の食事は、人間とは違うんだよ

 

では、猫にとって理想の食事(栄養バランス)とはどんなものなのでしょうか。

これに関して、興味深い実験結果があります。

三大栄養素(タンパク質・炭水化物・脂質)の配合率を変えた数種のフードを猫に食べさせ、どの割合のフードを最も好むかを観察するという実験が行われたことがあります。

この実験の結果、猫が食物から摂取すべき理想のエネルギーバランスは下記の割合であることがわかりました。

タンパク質52%

脂質36%

炭水化物12%

一方、人間の場合は下記のようなバランスが理想です。

タンパク質13%~20%

脂質20~30%

炭水化物50~65%

猫と人間では、タンパク質と炭水化物の割合が逆転していますね。

とても興味深いデータだったでしょう?

このデータは、イギリスのペットフード会社で飼育されている猫を対象に行われた実験の結果、得られたものです。

つまり被験対象が飼い猫だったわけですね。

ここから、さらに面白いデータをお目にかけます。

同じ実験が野良猫を対象に行われており、その結果は次のようになっています。

タンパク質52%

脂質46%

炭水化物2%

ちなみに、この実験の結果は「パブメド」というデータベースに掲載されています。信頼性については問題ありません。

【パブメドって?】世界中の医学者が利用する医学分野の代表的な文献情報データベースで、そのデータベースはアメリカの国立医学図書館が作成しています。

出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22005434

注目してほしいのは炭水化物の割合の差です。

炭水化物からのエネルギー摂取の割合が、飼いネコでは12%、これに対して野良猫では2%となっています。

この数値の差について、あなたはどう考えますか

この実験の結果が証明する事実は3つ。

①猫は本来、炭水化物をほとんど必要としない生き物であるということ

②人に飼育されている猫が食べているキャットフードは炭水化物量が多すぎるということ

③それは本来、猫の体に合っていないということ

イエネコの祖先といわれるリビアヤマネコは、ネズミなどの小動物を丸ごと食べ、必要なビタミンや繊維を獲物の胃腸の内容物から摂り入れていました。

木の実や穀類、果実などの植物性のものは一切食べません。

以上のことから、猫の体は炭水化物の代謝能力が低いこと、炭水化物は栄養になりにくいことがわかります。

ねねちゃん
人間は炭水化物が大好きみたいだけど、わたしたちには必要ないのよね~

 

猫にとって炭水化物がエネルギー源となりにくいことは、酵素の分泌量や働きに関係があります。

●アミラーゼの分泌量が犬に比べて少ない ⇒ 炭水化物が分解されにくい

●グルコキナーゼの働きが弱い ⇒ 炭水化物から生成されるブドウ糖をエネルギーとして活用しにくい

木下クン
なるほどナットク!

ただし、炭水化物のうち「食物繊維」は猫にとっても必要です。悪玉菌の働きを抑え、腸内環境を整えてくれる大切な成分ですからね。

リアム博士
この実験結果から、猫にとって最も重視しなければならない栄養素は「タンパク質」といえそうだね。

 

タンパク質が不足するとどうなる?

タンパク質は、雑食である人間にとっても大切な栄養素で、筋肉や臓器、肌、髪、爪、体内のホルモンや酵素、免疫物質などをつくります。完全な肉食である猫にとって、タンパク質はヒト以上に重要。

リアム博士
タンパク質が不足すると、猫はどうなると思うかね?

 

ごはんから摂るタンパク質が足りないと、猫の体をつくっているタンパク質がどんどん分解されます。被毛も爪もタンパク質でできているので、毛が抜けて、色つやも悪くなるでしょう。

リアム博士
では、我々の筋肉に蓄えられているタンパク質が分解されたらどうなると思うかね?

 

自慢の運動能力も衰(おとろ)えてしまいそうですね。若い猫であれば成長不良を起こします。

猫にとってタンパク質がどれほど重要なのか、人や犬と数値で比較すると次のようになります。

必要なタンパク質量
(体重1㎏あたり)
ヒト1g(2g)
ネコ3~5g
イヌ1.6~2.5g

猫にとってタンパク質がどれほど重要か、おわかりいただけたでしょうか。

キャットフードの選び方

飼いネコにとって私たちの用意するごはんがすべて

ねねちゃん
なんか難しい話が続いたね
木下クン
はぁ~、眠たくなっちゃったよ
リアム博士
ちょっと難しかったかな。まあ、一言でまとめると、猫にとってはタンパク質が重要ということだね。

 

室内飼いの猫は、自分で好きなものを獲って食べることができません。私たち飼い主の与えるごはんがすべてです。

以前、ネットの質問掲示板で「キャットフードを変えたら何か変わるのですか?」という質問を見て衝撃を受けた記憶があります。

私たち人間はもちろん、すべての動物は食べたものでつくられます。もちろん猫も同じです。そして食べ物は体の健康だけではなく、心の健康にも影響します。

どんなフードを与えればいいの?

リアム博士
猫にどんなフードを与えればよいのかは、専門家でも意見が分かれるところなんじゃよ。

 

どんなフードにも良い点、悪い点があるので、それぞれの特徴を押さえた上でのいいとこどりをおすすめします。

そのためにも、まずはキャットフードの種類とその特徴を見ていきましょう。

キャットフードの種類

猫ごはんは次のように大きく5つに分類されます。

  • ドライフード
  • ウェットフード
  • セミモイストフード
  • 手作りフード
  • 生肉、生魚

それぞれの特徴やメリット、デメリットを確認していきます。

ドライフード

リアム博士
最もなじみ深いであろう、カリカリタイプのキャットフードのことじゃよ。
ねねちゃん
私たちの仲間のほとんどがこれを食べてるの。

 

ドライフードには総合栄養食が多いです。総合栄養食とは、そのフードと水があれば健康に生活できるフードを指します。

水分が10%程度と少ないのが特徴で、細菌の繁殖による腐敗が少ないです。

木下クン
でも、ボクたちは開封したての新鮮なフードが好きなんだよ! それも覚えておいてね!

 

というわけで、1ヶ月で食べきる量を目安に購入するよう気をつけてあげてくださいね。

木下クン
ドライフードのメリット!
  • 栄養バランスが良い
  • 値段が手ごろ
  • 近所のスーパーやコンビニでも買える
  • 腐敗が少なく長期保存が可能
  • 骨をかみ砕くような適度な硬さが猫に好まれる
  • 留守中は自動給餌器も利用できて便利
  • 少量で必要カロリーが取れる
木下クン
ドライフードのデメリット!
  • 原料に何が使用されているのかわかりにくい
  • 水分含有量が少ないため、水を飲まない猫は水分が不足しがちになる
  • 低価格帯の商品の多くは炭水化物の占める割合が大きい
  • エネルギー密度が高いので太りやすい
  • 合成添加物を含むものが多い(低価格のもの)
  • 酸化しやすい(開封後)

ウェットフード

ドライフードに次いでよく見るのがウェットフード。

以前は缶詰タイプが主流でしたが、レトルトパウチ・アルミトレイも増えてきています。

ウェットフードにも総合栄養食はありますが、ほとんどは一般食(おかず)。

ペットフード公正取引協議会の規定ではその他の目的食となっています。

特定の栄養の調整やカロリー補給の目的で使われることが多いフードです。

木下クン
ウェットフードのメリット!
  • 自然の食餌により近い栄養バランス
  • 水分が十分に含まれている
  • 臭いが強く、肉のような食感のある商品もあり猫に好まれやすい
  • 1食分ずつ開封できる
木下クン
ウェットフードのデメリット!
  • ウェットフードだけでは栄養が偏(かたよ)る
  • 一度開けると保存がきかない
  • 歯垢や歯石がつきやすい
  • 合成添加物を含むものが多い
  • ドライフードより割高
  • 必要カロリーをウェットフードだけで賄(まかな)うには量が必要

セミモイストフード

「セミ」の名が示すとおり、まさにドライとウェットの中間のフード。

指でつまむとつぶれる程度の軟らかさです。

「半生」と表現するのが一番伝わりやすいでしょうか。

ドッグフードの半生タイプはよくTVCMが流れていますが、キャットフードはCMでも店舗でもあまり見かけませんね。

開封前は常温OK、開封後は冷蔵庫で2週間ぐらい保存がきくという商品が多いようです。

木下クン
セミモイストフードのメリット!
  • ウェットフードより総合栄養食が多い
  • 生の肉に近い食感なので嗜好性が高い
  • ドライフードに比べて水分が多い
  • 噛む力が弱くなった高齢猫でも食べられる
木下クン
セミモイストフードのデメリット!
  • 水分含有量が多いため腐敗しやすい
  • 腐敗防止に添加物を含む場合が多い
  • 種類が少ない
  • そもそもあまり売られていない
  • 歯石や歯垢がつきやすい

無理やりメリットとデメリットを挙げてみましたが、個人的に思うのは、まさに中途半端であるということ。

猫の食いつき(嗜好性)ならウェットフードでいいですもんね。一般的に小売店に出回らないのも理解できます。

手作りフード

木下クン
手作りフードのメリット!
  • 自分で食材を選べるので最も安心感がある
  • 猫の好きな食べ物を見つけやすい
  • 愛猫のためにご飯を作ることで飼い主が幸せを感じる
  • おいしそうに食べてくれるのを見ると満足感が得られる
  • 一緒にご飯を食べることで家族としての想いや絆が強まる

狩りをする必要がないインドアキャットにとって最大の楽しみは毎日のご飯です。

人間だって猫だって、好きなものを食べているときに幸せを感じるのは同じではないでしょうか。

96歳で亡くなった私の祖父は「こはだの握り」が大好きでした。お寿司屋さんに連れて行ってあげると、いつも2カンだけ食べて満足するんです。

お寿司をほおばる祖父はすごく幸せそうな顔をしていました。その表情を見て、私も幸せな気分になったものです。

好きなものを食べているときに生きている実感を持つのは猫も同じなんじゃないかなぁ・・・なんて思っています。

木下クン
手作りフードのデメリット!
  • 手間がかかる
  • 猫の栄養学についての知識がなければ栄養が偏(かたよ)る
  • せっかく作っても見向きもしてくれない可能性がある

市販されているキャットフードの最大の不安は、どんな原材料が使われているかわからないということ。

どんな工場で作っているかも普通はわかりません。

悪質な原材料を使っているような販売者は、工場の衛生管理だって気をつけていないでしょう。

ただ、手作りご飯オンリーというのは現実的ではないので、平生は市販の総合栄養食、たまに手作りというのがよいのではないでしょうか。

チャレンジしてみようという人は、これらが参考になると思いますよ。

生肉・生魚

これも猫のご飯のひとつ。猫は完全なる肉食動物なので、動物の肉が大好物です。

しかし、生肉・生魚を与えるとしても、容易に手に入るのは食用に処理されたもの。

野生の猫が動物の肉だけで生きていけるのは、獲物の動物の内臓からビタミンやミネラルを摂っているから。

食用処理された肉や魚だけでは栄養不足になってしまいます。

ただ、消化吸収が良く、猫の食欲を満たすというメリットはありそうです。

一方、鮮度や衛生面に気をつけないと、サルモネラ菌や寄生虫、トキソプラズマなどの被害に遭ってしまうかもしれません。


以上、猫のご飯5パターンについて見てきました。それぞれのメリット・デメリットを把握し、うまくミックスして使いたいですね。

市販のキャットフードを選ぶポイント

リアム博士
実際にキャットフードを購入するときに、気を付けるポイントを見ていこう。

では、最も実用的な市販のドライフードとウェットフードについて、選ぶときのポイントをお伝えします。

市販のキャットフードを選ぶポイントは4つあります。

1.栄養価
2.安全性
3.消化・吸収の良さ
4.嗜好性

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

Point1.栄養価

フードのラベルを見るときに気をつけるべきことが2つあります。

1つ目は原材料名、2つ目が成分分析値です。

何やら難しい話になりそうだ・・・なんて身構えている人も多そうですね。

でも、大丈夫です。

栄養価についてラベルで見るべき部分は難しくありません。

後で実例をいくつか挙げながら説明します。

栄養というのは、どれが一番大事ということではなく、バランスが大切。

猫が必要とする栄養素は水・タンパク質・脂肪・炭水化物・ビタミン・ミネラルで、これは人間と同じです。

ただ、猫は肉食であり、人間とは食性が違います。

※食性・・・動物が食べる食物の種類を指す

たとえ必要な栄養素が同じであっても、最適なバランスは異なります。

水以外で猫が最も多く必要とする栄養素はタンパク質だとお話ししましたね。

猫は動物性のタンパク質を摂らなければ生きていけません。

では、猫にとってはタンパク質が最も重要であるということを念頭に置いて、次の2つのキャットフードのラベルを見比べてみてください。

このラベルだけで判断するとしたら、あなたならどちらのキャットフードを選びますか。

このラベルだけで判断するとしたら、あなたならどちらのキャットフードを選びますか?

【ドライフード①】

【ドライフード②】

ラベルには、使用量の多い原材料から順に記載されます。これはキャットフードに限りません。

最初に書かれている原材料が最も多く使われているということです。

一番多く使われている原材料が「穀類(炭水化物)」と「鶏肉(タンパク質)」だったら、あなたは猫のためにどちらを選びますか。

初めに「とうもろこし・小麦・大麦・米・大豆」などの穀類が書かれているフードは、値段は魅力的なものが多いですが、これまで説明してきたように、猫の食性に合っていません。

特にトウモロコシ・小麦はアレルギーの原因となる物質の代表です。

三大栄養素の割合はどうなっていますか。

しつこいようですが、猫は肉食動物です。

炭水化物(とうもろこし・小麦・大麦・大豆など)を消化するのは苦手で、猫の栄養になりにくいということは前述しましたね。

※炭水化物のうち食物繊維は必要です。

「猫にとっての理想の食事とは?」の項目で述べたとおり、野生の猫が最も好む栄養の割合は、タンパク質52%、脂質46%、炭水化物2%。

これに近いものが、猫の食性に最も合っているということです。

この割合を知るためには、ラベルの中の成分分析値の欄を見ます。

ラベルの中で、「粗タンパク質〇%」「粗脂質〇%」というふうに、成分がパーセンテージで表示されている部分です。

これを見ることで、そのフードの栄養素の割合がわかります。

例えば、あるキャットフードの成分分析値は次のようになっています。

木下クン
ん? 「粗」ってなぁに?
リアム博士
「粗」というのは「だいたい」という意味じゃよ。

 

なぜ「だいたい」なのかというと、タンパク質だけを取り出すことは難しく、少し他のものも混ざってしまうからです。

厳密に考えると難しくなるので、キャットフードの成分分析値を見るときは「粗タンパク質」=「タンパク質」と捉えてよいでしょう。

さらに厳密に言うと、タンパク質の割合を計算するときは水分を除いて考えるべきです。

ドライフードの水分量は約10%。水分10%で粗タンパク質30%の場合、水分を除いた粗タンパク質の割合は33.3%になります。

30% ÷(100-10)% = 約33.3%

ただ、購入する際にそこまで計算するのは現実的には不可能。ドライフードの場合は表示されている数字そのものと考えて問題ありません。

ウェットフードの場合は、水分を除いたタンパク質量で考えなければなりません。

次の2つのフードのうち、タンパク質量が多いのはどちらのフードでしょうか。

①水分10%のドライフードで粗タンパク質30%

②水分70%のウェットフードで粗タンパク質15%

さて、計算してみましょうか。

①水分を除くと33.3%

計算式 30 ÷(100-10)= 33.3

②水分を除くと50.0%

計算式 15 ÷(100-70)= 50

ドライフードとウェットフードでタンパク質の割合を比較するときは、水分を除いて考えないとダメですね。

もう1つ不思議に思うことはありませんか。

そう、炭水化物の%表示がないんです。

ペットフードの成分表示に関する規約を定める「公正取引協議会」という機関があります。

この協議会で定められた栄養成分分析値の表示に関する規約に炭水化物の項目がないのです。

【参考】ペットフードの表示に関する公正競争規約

日本で販売されているペットフードはAAFCOの示す基準に従って成分表示がなされています。

AAFCO(アーフコ・アフコ)とは?The Association of American Feed Control Officials(米国飼料検査官協会)の略称。ペットフードの栄養・安全などに関する表示のガイドラインを定めています。
【参考】https://talkspetfood.aafco.org/

 

世界基準とも言えるキャットフードの成分表示に炭水化物がないという事実は、猫にとって炭水化物が重要でないことを証明しています。

だから炭水化物の含有量は計算するしかありません。

計算式は次のとおり。

炭水化物(%)= 100-水分(%)-タンパク質(%)-脂質(%)-灰分(%)

 

栄養学でいう灰分(カイブン)とは、食品成分として含まれる鉱物質のこと。

具体的にはカルシウム・鉄・ナトリウムなどを指します。つまりミネラルと考えてよいでしょう。

ミネラル成分を燃やした灰からその含有率を測定するため、灰分と呼ばれています。

さて、炭水化物の割合が計算できました。

これを猫の体にとって理想とされる割合(タンパク質52%、脂質46%、炭水化物2%)と比較してみましょう。

炭水化物の割合を計算するのが面倒なら、タンパク質と脂質だけ比べてもOKです。

あらゆるキャットフードの成分表示を見ていると気付きますが、実は市販のキャットフードで猫が理想とする割合に近いフードはありません。

グレインフリーで高タンパク質とうたっている商品でも、粗タンパク質は35%前後。高いものでもせいぜい40%です。

※タンパク質の割合は高い方が猫には合っていますが、そのタンパク質が何からできているのかを見ることも大切です。

総合栄養食(ドライフード)を選ぶときの目安として、猫の場合は全ライフステージを通じてタンパク質の割合が30%以上のものを与えるのがよいでしょう。

ちなみに、AAFCOでは、成猫に必要な(乾燥重量あたりの)タンパク質の含有量は最低26%、脂肪は最低9%としています。

【ちょっと小話】グレインフリーって何?

Point2.安全性

多くの飼い主さんがキャットフードを選ぶときに重視する項目です。

ラベルは字が小さくて見づらいし、見慣れない難しい言葉が出てきますが、あなたの猫の健康のためにも、ラベルからフードの安全性を判断できるようになりたいですね。

極端に値段の安いものは避けたほうがよいでしょう。安いのには必ず理由があります。

ほとんどの場合、原材料の調達コストが低いことがその理由です。また多量の穀物や肉の副産物が含まれている場合が多いので避けたいですね。

ただ、値段が高いからといって良いフードとは限らないのが難しいところ。

広告宣伝に多額の費用を投じている場合、フードの価格に反映され、品質そこそこ値段は一流ということも・・・。

派手なCMを打って企業がつくり出すイメージに惑わされないようにしたいですね。

ではまず基本的なところから。ラベルの見方をまとめておきましょう。

※ラベルのチェックポイント

キャットフードのラベルに記載しなければならない項目はペットフード安全法(2009年6月1日施行)で決められています。

それ以前に大量の添加物を含むフードが販売されていたことは容易に想像できますね。

この法律により、キャットフードも少しマシになりました。

「少しマシ」というのはどういうことかというと、危険な人工防腐剤(BHA・BHT・エトキシキン等)や人工着色料の使用量が制限されたからです。

制限されたというのは、言い方を変えると「これくらいは使っていいよ」という許可が下りたということです。

だから今でも添加物たっぷりのフードが販売されているわけです。

ラベルからそのフードが安全かどうかを判断するのは私たちの義務かなと思います。

では、法律で決められている表示項目をチェックしていきましょう。

まず、ペットフード安全法で決められている表示項目は5つ。

下記5項目は日本語での表示が義務付けられています。

  • 名称
  • 賞味期限
  • 原材料名
  • 原産国名
  • 事業者名および住所

さらにペットフード公正競争規約によって、次の4項目が加わります。

  • ペットフードの目的
  • 内容量
  • 給与方法
  • 成分

ペットフードの目的とは「総合栄養食」とか「間食」というやつです。

では、これら項目の中で「原材料名」と「成分」、「原産国名」についてちょっと詳しく。

【成分(粗タンパク質・粗脂肪・粗繊維・粗灰分・水分)】

先ほどの栄養価の項目でも書きましたが、猫の場合は全ステージにおいてタンパク質30%以上のフードがおすすめです。

ウェットフードの場合は、水分を除いてタンパク質の割合を計算しましょう。

【原材料名】

ここにフードの安全性を判断するための全情報が詰まっています。

小さい字で目が痛くなりそうですが、慣れれば、危険な成分を使っているときには、パッと眺めた瞬間に違和感を覚えるようになります。

原材料表示から読み取りたいのは、

① 第一原材料は何か

② 危険な原材料が使用されていないか

原材料は使用量の多い順に記載されています。

最初に書かれている原材料が動物性タンパク質であるもの、何の肉や魚であるのか(ビーフ、チキン、ターキー、まぐろなど)が明記されているものを選びましょう。

第一原材料が穀物(とうもろこし・小麦・大麦・米・大豆など)の場合、そもそも猫の食性に合っていません。

とうもろこしや小麦はアレルギーを発症する原因物質です。

ちなみに、ラベルに「AAFCO給与基準をクリア」と書いてあれば安心と思っている人もいるようですが、それは大きな間違いです。

AAFCOは検査官協会ですが、フードの検査や認定・承認は行いません。あくまで基準を示す機関です。

このことはAAFCOホームページのQ&Aコーナーにはっきり書かれています。

【参考】https://talkspetfood.aafco.org/faq

だから、市販のペットフードで「AAFCO承認」とか「AAFCO認定」なんて書かれているものは逆に疑ったほうがいいでしょう。

現在日本で販売されている総合栄養食としてのドライフードは、そのほとんどがAAFCOの栄養基準をクリアしています。

つまりAAFCOの基準を満たしているのは当たり前ということです。覚えておきましょう。

ねねちゃん
危険な原材料について!

それでは、危険な原材料をチェックしておきましょう。

ラベルを見て、次のような原料が使われているフードは避けたほうが賢明です。

ここを読破すれば、原材料名を見ただけでキャットフードの良し悪しを見分ける上級者になれます。

難しい言葉がいくつか出てきますが、頑張って見ていきましょう。

【危険な原材料①-4Dミートと思われる材料】

「4D」とは、「D」を頭文字に持つ4つの英単語の総称。

そして「4Dミート」とは次の4つの肉を指します。

DEAD・・・すでに死んでいた動物の肉(屠殺ではない)
DISEADED・・・病気だった動物の肉
DYING・・・死にかけだった動物の肉
DESABLED・・・障害のあった動物の肉

今回、この記事を書くに当たり、いくつかの論文、書籍、資料を参考にしました。(参考文献は記事末に記載)

うち何冊かの書籍には、「レンダリングされた原料は危険」とか、「4Dミートを使っているキャットフードは危険」と書かれていました。

猫好きなあなたなら、過去に1度はこのような意見を目(あるいは耳)にしたことがあるのではないでしょうか。

レンダリングとは、家畜を食用に加工する過程で出る人間の食材として適さない部位を熱処理し、飼料や肥料、工業用の油脂などにリサイクルすることです。

キャットフードにはレンダリングされた原料が使われていることが多いです。多いというより、ほとんどかもしれません。

さらに衝撃的なことに、死んでいた犬猫や殺処分された犬猫をレンダリングの材料として使っていると書かれている本もありました。

最近はキャットフードもヒューマングレードというのが浸透しつつあり、こんなものをキャットフードの原料にするなんてとんでもない! と感情的になる人もいるかもしれません。

ヒューマングレードとは人間が食べることのできる食材。牛や豚などの家畜で人間が食べられない部分(内臓など)もキャットフードには利用されるが、最近ではヒューマングレードの食材のみを使用したキャットフードも増えてきている。

また、知らずに食べさせていた・・・と絶望的な気分になる人もいるかもしれません。

しかし、レンダリング自体は悪ではなく、畜産業や食肉加工業にとって、なくてはならないものです。

それに、4Dミートについての考え方もさまざまあります。

健康被害が出ているわけではないのだから安全な材料だと主張する人もいます。

実際のところ、4Dミートのうちのひとつ「すでに死んでいた動物の肉」は、ペットフードの原料としての使用を農林水産省が認めているのです。

一方で4Dミートは危険だから絶対やめておくべきと主張する人もいます。

本当のところはどうなのでしょうか?

レンダリングや4Dミートについてもっと詳しく知っておきたいという人は次の記事を参考にしてください。

私の意見もまとめています。⇒4Dミートやレンダリング原料は危険?殺処分された犬猫を使っているって本当?そんなフードがなぜ販売されているの?

4Dミートに関する私の中での結論は「推定無罪」というところ。疑わしきは罰せずってやつですね。

普通に考えれば危険ですが、4Dミートが使われている可能性のあるキャットフードを食べさせたせいで猫の健康に影響が出たということは立証されていないのです。

証拠がないから危険じゃない、問題ないというのが現状でしょう。

しかし、私は4Dミートは危険性が高いと思っています。

なぜ危険だと思うのか、その根拠はこちらの記事を参考にしていただくとして、簡単にまとめるとこういうことです。

アメリカ食品医薬品局(FDA)があるとき実施した検査で、犬や猫の安楽死に使われるバルビツールという麻酔薬の成分がドッグフードから検出されました。

この件で、殺処分された犬や猫がレンダリングされ、ペットフードの原材料として使用されているのではないかという疑惑が持ち上がったのです。

このときはAAFCOが調査に乗り出しました。そしてDNA鑑定をした結果、ペットフードに犬猫が使われている事実はないと結論づけています。

この件に関してはこちらの記事に詳しくまとめていますので、気になる方は読んでみてください。

【関連】【驚愕!】キャットフードに使われる4Dミートの本当の危険性とは?

しかし、麻酔薬の成分が残っていたことは事実です。

ということは、病気だった家畜に使われたであろう抗生物質などの成分も残っている・・・と考えるのが自然でしょう。

レンダリングの過程で熱処理するから大丈夫? 本当にそうでしょうか?

私はそうは思いません。4Dミートを使用したフードは避けるべきだと思っています。

ただ、キャットフードのラベルを見ても、当たり前ですが「4Dミート」なんて記載されてはいません。

では、4Dミートが使われている可能性のあるキャットフードはどうやって見分ければよいのでしょうか?

キャットフードのラベルに下記の表示がある場合は避けたほうがよいでしょう。

●ミートミール
●ミートボーンミール
●肉類

「ミール」とは「粉状」にしたもののことです。

【危険な原材料②-人工保存料・酸化防止剤】

食品の腐敗を防ぐための添加物を「保存料」、食品の酸化を防ぐための添加物を「酸化防止剤」といいます。

添加物には天然のものと人工的に合成されたものがあります。

天然のものは安全、人工のものは危険というわけではなく、天然のものであっても人工のものであっても、それぞれ安全なもの、危険なものがあります。

人工保存料

ドライフードの場合、あのカリカリの状態を見てもわかるとおり、水分は10%以下と、とても少ないです。

水分の含有率が低く腐りにくいため、保存料はあまり使われていないのですが、一部の商品では危険性のある人工保存料を使われています。

危険性のある人工保存料は次の5つです。

  • 亜硝酸ナトリウム
  • 安息香酸・安息香酸塩
  • ソルビン酸カリウム
  • プロピオン酸
  • プロピレングリコール

このうち、亜硝酸ナトリウム、安息香酸・安息香酸塩、プロピレングリコールを使っているフードはほとんどありません。

プロピレングリコールはそもそもペットフード安全法でキャットフードへの使用が禁止されています。

ソルビン酸カリウム、プロピオン酸については一部のブランドで使用されています。

【関連】危険性のある人工保存料を使っているブランドについて

酸化防止剤

ドライフードは油脂が多く、その油が酸化すると品質が劣化します。

フードの酸化を防止するために使用されるのが「酸化防止剤」です。

最近のフードの多くはトコフェロール(ビタミンE)など天然の酸化防止剤を使っていますが、一方で、超有名ブランドでも危険性のある合成の酸化防止剤を使っていることがあります。

危険性のある酸化防止剤は次の4つです。

  • BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
  • BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
  • エトキシキン
  • 没食子酸プロピル

これらの添加物について何が危険なのか?猫が摂取したらどうなるのか?ということについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

【関連】キャットフードの危険な添加物一覧|摂取すると猫はどうなる?避けるにはどうする?

【危険な原材料③-人工着色料】

人工着色料は文字通り食品に色をつけるための添加物です。

ドライフードは、普通に作れば茶色やグレーなど地味な色になります。

しかし、中には赤い色をしたカリカリがありますよね。

これは着色料で色を着けているからです。赤色にしたほうが「お肉」っぽく見えて売れるからでしょう。

しかし、これは猫のためではなく、無知な飼い主にたくさん買ってもらうために着色しているのです。

そもそも猫は赤色を識別できないので、赤色にする意味がないんですよね。にもかかわらず着色料を使用したフードは多いです。

ラベルに赤色〇号、青色〇号、黄色〇号などと書かれていたら、それらは合成着色料です。

合成着色料はアレルギー発症との関連性が指摘されており、さらに発がん性が疑われているので、避けたほうが賢明です。

【関連】危険性のある合成着色料を使っているブランドについて詳しくはこちら

原産国名について

キャットフード選びにおいて、原産国を気にする人も多いでしょう。

フランス産の人気キャットフードが韓国に工場を造るということで、多くの人が別のフードに切り替えた事実からもわかります。

確かに原産国はキャットフードを選ぶひとつの基準ではありますが、実は気にしても意味がありません。

原産国とは、ドライフードのさまざまな材料を集めて、最終的にフードとして加工した場所のこと。日本産のキャットフードであっても、使われている原材料は日本のものばかりではありません。

低価格のフードの場合、むしろ輸入された材料のほうが多いのではないでしょうか。

材料レベルで原産国を表示する義務はありませんから、消費者に知るすべはありません。

それにドライフードの原材料はとても多いので、ひとつひとつ原産国を記載していたら、ますますラベルの字が小さくなりそうです。

イギリス産高級キャットフードなんて言っても、原材料には中国産のものが使われているものだってあるんですよ。

だから、原産国はあまり気にする必要はありません。気にしても意味がありません。

それよりは、そのフードを作っているメーカーが「どんな理念を持っているか」ということを調べたほうがいいでしょう。

Point3.嗜好性

猫は好き嫌いがはっきりしていますね。

猫の健康のためにとせっかく買ったプレミアムフード、ちょっと臭いをかいだだけでプイっとされるとショックです。

キャットフードを選ぶポイントとして、「嗜好性」というのはとても大切だなと思っています。猫がおいしそうに食べるのを見るのも私たちの幸せですからね。

ただ、こればかりは買う前にわからないのがつらいところ。

当たり前ですが、食べてくれるかどうかは与えてみないとわかりません。

でも、猫の好みを探すというのも楽しみのひとつです。チキンがダメなら魚系のものを選ぶなど、いろいろ試してみるしかないですね。

キャットフードの原材料でたまに「ビール酵母」というものを見ることがあります。これは嗜好性を高めるために配合しているようです。

少し昔の資料ですが、豚レバーエキスとビール酵母を併用すると猫の嗜好性が高まるという試験データもあるみたいですね。

ペットフード・ペットビジネスの動向

※P235-236 畜産副生物による「グルメ化」への対応

Point4.消化・吸収の良さ

私たち人間も、消化の悪い食べ物を食べるとスッキリせず、苦労することがありますよね。

消化器官に負担がかかっているからでしょう。

それは猫も同じ。

消化が悪ければ、もちろん吸収もよくないので、せっかく食べたのにエネルギーにならないなんてことにもなり得るでしょう。

消化・吸収のよいキャットフードを選んであげるのも、猫の体のためです。

消化・吸収がよければ、排泄にも力が要りませんからね。

ねねちゃん
消化が良いかどうかはどうやって見分けるの?

これはさすがに購入前に見分けることはできません。フードの消化・吸収が良いかどうかの目安はうんちの状態を見ることでしか判断できません

程よい固さで小さめ=消化吸収が良い

 

ということです。

猫の体質はそれぞれ違うので、消化・吸収のよいフードも猫によって違うでしょう。うんちのチェックをしながら、何種類かのフードを試すほかありません。

プレミアムフードとは?

選ぶポイントというわけではありませんが、最後にプレミアムフードについて取り上げておきましょう。

最近よく聞くプレミアムフードとは何なのでしょうか?

「高いフード」というイメージを持っている人も多いかもしれませんね。

実は、プレミアムフードには定義がありません。

この商品はプレミアムで、ここからはプレミアムじゃないとか、そういう明確な線引きはありません。

イメージとしては、「品質がよく、付加価値の高いフード」といったところでしょうか。具体的には次のようなものです。

  • 健康で長生きしやすい
  • 美しい毛並みを維持できる
  • 美しい体型を維持できる
  • きれいなうんちが出やすい

これらの要求に応えてくれるフードをプレミアムフードと考えることができます。

言い方を変えれば、「値は張るが、安全で栄養価が高く、猫の健康にとって良いフード」となるでしょうか。

高いといっても、質の悪いフードにより猫が病気になった場合の医療費を考えると、それほど高いものとはいえないでしょう。

それに、かわいい猫が健康でいられる時間を買っているとも考えられます。

少しでも長く愛猫と一緒に暮らしたいと考える人にとっては、お金には代えられない価値ですよね。

この記事の最後に、当サイトが厳選したプレミアムフードをご紹介します。お楽しみに。


これまでキャットフードを選ぶ4つのポイントについて見てきました。

このキャットフード買おうかな・・・と思って手に取ったときに、最低限確認しておきたい項目です。

キャットフード選び3つのNG

もう一度まとめておきます。

もし、あなたが手に取ったキャットフードが次の3つのNGに該当する商品なら、購入は考え直したほうがいいかもしれません。

【NGポイント1】

初めに「とうもろこし・小麦・大麦・米・大豆」などの穀類が書かれていませんか?

トウモロコシ・小麦はアレルギーの原因の代表です。

【NGポイント2】

4Dミートと思われる危険な原材料が使われていませんか?

【NGポイント3】

人工保存料や着色料が使われていませんか?

ステージ(年齢)別キャットフードって必要?

年齢別のキャットフードが販売される時代になりました。

1歳まではこれ、1歳からはこれ、7歳からはこれ、というふうに親切に分けてくれていす。

とてもわかりやすいですね。

しかし、野良猫を拾ってきた場合などは、そもそも年齢がわかりません。

そんなときはどうするの? と突っ込みたくなるのは私だけでしょうか。

本当に年齢別にキャットフードは変えたほうがいいのでしょうか?

結論からいうと、そんな必要はないと考えます。

「〇歳から」「〇歳まで」というキャッチコピーに惑わされる必要はありません。

実際、AAFCOでも栄養所要量をライフステージ別にしていますが、

その区分は

  •  growth (includes kittens and puppies) 成長期
  • maintenance 維持期

この2つのみです。

成長期を過ぎた成猫についても、現実を見れば、7歳から老化の症状を呈する猫もいれば、12歳でも美しい体型、美しい毛並みを維持している若々しい猫もいます。

結局のところ、年齢ではなく、あなたの猫の体質や好みに合ったフードを選んであげるのが一番なのです。

12歳でもカリカリをしっかり食べ、理想体型を維持しているのなら、シニア用フードに変える必要はありません。

7歳であっても、普通のカリカリを食べにくそうにしていれば、シニア用のフードに変えてもいいでしょう。

シニア猫用フードの特徴と注意点

老齢猫用のフードは各メーカーが工夫を凝らした商品を発売しています。

粒を小さくして食べやすくしているとか、腎臓や心臓に負担がかからないようにリンやマグネシウムの量を減らしているとか。

またシニア用フードはカロリーを抑えたものが多いです。

これは肥満気味の猫には効果的ですが、痩せ気味の猫には適していません。

猫の場合、不思議なことに11歳ころから維持エネルギー量が増えることがわかっています。

維持エネルギー量とは、普通に生きていくのに必要なエネルギーです。

人間や犬の場合は年齢とともに維持エネルギー量は下がっていくのですが、猫は若干増えるのです。

高齢になると脂肪の消化率が下がるため、エネルギーが不足します。

このエネルギー不足を補うために維持エネルギー量が増えると考えられています。

エネルギー維持量が増えているのに、若いころと同じカロリーのフードや、シニア用の低カロリーのフードを与えていると、体重が減少してしまうので注意が必要です。

高齢期に差しかかったら、体重のチェックを怠らないようにしましょう。

体重が減るのは内臓機能の低下や何らかの病気の可能性があるので、しっかり観察し、また定期的に動物病院を受診したほうがいいでしょう。

病気ではないのに体重が減少するのは、フードに問題がある場合がほとんどです。

粒を小さくして、お湯でふやかして食べやすく、内臓に負担がかからないようにしてあげましょう。

食欲がない場合は、少し温めてあげるとニオイが増すので効果があります。

また、体をかがめなくてもいいように、フードボウルをちょっとした台の上に載せてあげるのもいいですね。

いずれにしても、若猫の頃から理想体重をキープすることが長生きにつながります。

ただ、猫の理想体重を決めるのはなかなか難しいです。

人間なら、身長と体重のバランスを考慮したBMIという指標がありますが、猫の場合は体長と体重の関係よりも、「ボディコンディションスコア」という「見た目」を重視した指標が一般的です。

猫のボディコンディションスコアはこちらの画像を参考にしてください。

出典:厚生労働省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」体調管理について

BCS3を維持してあげたいですね。

BCS3の状態のときの体重が理想体重というわけです。

ところで、猫は腎臓病になりやすい動物ですが、腎臓病になると高タンパクのフードはやめたほうがいいと説明するサイトが多いようです。これは本当でしょうか?

【関連】高齢猫に多い腎臓病になったときのご飯はどうすればいい?

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キャットフードの正しい与え方

リアム博士
さあ、ここからはキャットフードの与え方についてみていこう!
ねねちゃん
わたしはお魚系のフードが好き!
木下クン
僕はなんでもOKだけど、酸化したフードを出すのはやめてほしいな!

猫のご飯タイムを楽しもう

危険な原材料が使われていない安全なキャットフードの選び方を見てきましたが、どんなに高品質なフードを与えても、猫が食べてくれなければ意味がありません。

猫にとって、毎日の生活の中で食事は一番の楽しみ。

おいしそうに食べる姿を見るのが飼い主の幸せですよね。

猫にとっても飼い主が自分のご飯を用意してくれる時間はワクワクの時間です。

木下クン
ボクはご主人様が大好きだから、そばに居てくれると安心してゴハンが食べられるんだ!

ある動物学者によると、その猫を飼うようになって1年間は少しの量を何度も与えるとよいとのこと。

ご飯を上げるたびに猫と交流することになるので、猫との絆が深まります。

いつも素っ気ない態度をとる猫も、このときだけは甘えてくるので嬉しいですね。

野良猫や、人間に慣れていない保護猫を受け入れるときは、この方法がよさそうです。

猫がリラックスしてきたら慣れた証拠。一度に与える量を多くし、回数を標準に近づけていきましょう。

猫の健康を維持するためには、日頃からの観察が大切です。

日頃から食べ方や量を観察しておくと、いつもと食べ方が違うときや食欲がないときはすぐにわかり、病気の早期発見にも役立ちます。

フードを食べたとき、

  • 舌で鼻の上をペロッとなめる
  • フードをなめたり、においをかぐ時間が増える

こんな仕草をするのは、フードが気に入らないときや、お腹が減っていないとき。

一方、

  • 口の回りをペロッとなめる
  • 顔をグルーミングする

こんな仕草をしたら、おいしい! 満足! の気持ちの表れだと言われています。

キャットフードの正しい与え方

与える量

最近、肥満気味の猫が増えているようです。

室内飼いの猫が肥満になるのは完全に飼い主の責任ですね。

おいしそうに食べる姿が可愛すぎて、ついおやつなどあげたくなってしまいますが、体重管理は健康で長生きしてもらうための重要ポイント!

定期的に体重を計測・記録したり、ボディコンディションスコアをチェックしたりし、あなたの猫のベスト体重を把握しておきましょう。

理想体重をオーバーしてきたなと感じたら、心を鬼にしてカロリー制限を。もちろん一緒に遊んであげて運動させることも大切です。

ドライフードの給与量は、同じ体重でも年齢、性別、健康状態、体型、活動量、去勢・避妊の状況によって変わります。

活動量は、猫の品種、室内飼いか外に出るのか、多頭飼いか単独かなどの条件によっても変わります。

猫は機械ではないので、その日の気分でも食べる量は変わります。

1日の食事量を把握しておくことは健康管理に不可欠です。

キッチンスケールで量って与え、どれくらい残したのかもチェックして、1日に食べた量を把握しておきたいですね。

まずはパッケージに記載されている量を与えて様子を見ながら、太ってきたなと思ったら量を減らして調整するというのが現実的な方法かと思います。

ドライフードを与える量を計算する方法はありますが、とてもヤヤコシイので、そこまで厳密に計算しなくてもいいのでは・・・というのが私の考えです。

いや、それでもきっちり計算したい、計算方法を知っておきたいという人は、こちらの記事をどうぞ。

【関連】猫に必要なエネルギー量の計算方法

回数

多くの飼い主さんは、1日2回与えているのではないでしょうか。

野生の猫は1日に10~15回くらい獲物を捕まえて食べます。

ある観察では、自由に食べられるようにした猫は最高で24時間に20回も捕食したそうです。

猫の生態から考えると1日10回くらいに分けるのがよいのかもしれませんが、これは現実的ではありません。

朝と夜、2回の給餌に慣れてもらうのがよいでしょう。

ただし、仔猫や老猫で内臓が弱い場合は、1回の量を少なくして回数を多くし、消化しやすいようにしてあげたいですね。

温度について

猫が好む食べ物の温度は25~40℃です。

野生の獲物の温度ですね。温度が低いと、味もニオイも弱まります。

ウェットフードの場合は冷蔵庫で保存している場合もあるでしょう。

しかし、冷蔵庫から出したばかりのものは与えないようにしましょう。

ドライフードでも、冬場は冷たくなっています。少し温めてあげるといいですね。

時間・タイミング

フードを与える時間やタイミングは、飼い主さんの都合に合わせるのがよさそうです。

時間を決めたら、毎日同じ時間に与えるのが理想。

面倒だからといって、ドライフードの出しっぱなしはNGです。

時間のない飼い主にとって、出しっぱなしは都合がいいし、猫も好きなタイミングで食べられるからいいんじゃないの? と思うかもしれません。

しかし、出しっぱなしにしておくことで酸化しやすくなり、不衛生です。

猫は新鮮なものしか食べないことを考えても、1回で食べきれる量を与えるべきです。

また、ドライフードの継ぎ足しは酸化したものと新鮮なものを混ぜることになるのでやめましょう。

それに1日の食事量を把握できなくなってしまいますしね。

猫も生き物ですから、決めた食事の時間にお腹が減っていないことだってあるでしょう。

フードを与えてから30分しても食べなければ一度片付け、1~2時間後にもう一度出してみましょう。

食べたくないときに無理に食べさせようとすれば、ストレスになります。

ただ、次の給餌の時間がきても食べないときには、

  • いつもと違うフードをあげてみる
  • フードボウルをひげが当たらない大きめのものにする
  • フードボウルを置く場所を静かな場所に変えてみる

こんな工夫をしてみるといいかもしれませんね。

猫のひげの根元には神経が集中しており、とても敏感。

先端が触れることで物の存在をキャッチします。

フードボウルにひげが当たりまくっていると、気になってイライラするのかもしれません。

このような工夫をしても、大好物にも反応しない、また元気がなく1日中何も食べないなどというときは病気の可能性もあるので、獣医さんに診てもらったほうがいいかもしれません。

食べ残しは毎回捨てて、食器は毎回洗うようにしましょう。

フードボウルはプラスチック製を使っている人も多いと思いますが、おすすめしません。

プラスチックは表面に傷がつきやすく、洗っても傷の部分に汚れが残り、ばい菌が繁殖する可能性があります。

ぜひ陶磁器やステンレス製のものを使ってください。

多頭飼いの場合は猫の数だけボウルを用意し、横取りされる猫が出ないように注意してあげましょう。

ごはんを食べてくれないときはどうする?

せっかく高いフードを買ったのに、ちょっと口をつけてすぐ居なくなってしまったり、前足でお皿をトントンたたいたり、ひっくり返したりすることがありませんか?

「こんなの嫌だ!」「もう飽きた!」「もっとおいしいのがいい!」なんて言っているようにも見えますよね。

でも本当のところは、ただお腹がすいていないだけだったりします。

野生の猫は1日に10~15回の狩りをして食事をします。

1度に獲れる獲物の数が少ないため、回数で補っているんですね。ちょこちょこ食べるのは猫の本能なのです。

お腹が空いているのに食べないとしたら、次のような原因が考えられます。

猫が食欲を失う理由

●偏食(わがまま)

猫の嗜好は仔猫のころの食事環境に大きく影響を受けます。

仔猫時代にいろいろな食べ物を食べて育った猫は、成猫になっても新しいフードに抵抗を示しません。

今まで与えていたフードと新しいフードを並べて置いておくと、とりあえず新しいフードを試す傾向があります。

しかし仔猫時代に決まった食べ物しか食べずに育った猫は偏食になる傾向があります。

●フードの匂いが気に入らない

猫の嗅覚は犬ほどではありませんが、とても鋭く、食べ物が安全かどうか、おいしそうかどうかはニオイで判断しています。ニオイが気に入らなくて食べないということもあるようです。

●フードの温度が気に入らない

野生の猫は小動物を狩ってそのまま食べます。

冷蔵庫から出したばかりの冷たいフードを嫌がるのは無理もありませんね。

●フードが新鮮でない

猫はフレッシュイーターと言われるように、新鮮な食べ物を好みます。酸化したフード、鮮度の落ちたフードではかわいそうです。

●食器が汚れている・食器に洗剤の臭いがついている

猫がニオイに敏感なのは前述のとおりです。フードではなく、食器についたニオイが気に入らない場合もあるので注意しましょう。

●栄養バランスに不満がある

野生の猫は意図的にバラエティー豊かな獲物を狩るという説があります。

栄養バランスが偏(かたよ)るのを防ぐ遺伝子レベルの知恵です。

ただし、野生の猫の食餌を100%調べることはできないので、本当かどうかは疑問が残るところです。

●場所が気に入らない

フードを置いているのが猫トイレのそばでは、猫も食欲をなくしそうですね。

●来客・騒音などのストレス

神経質な猫は、知らない人が近くにいるだけでストレスを感じます。


猫がご飯を食べてくれない理由には以上のようなものがあると考えられます。

フードの新鮮さ、温度、食器の汚れなどに気をつけて、静かで落ち着く場所にフードを置いて様子を見ましょう。

ただ、食欲が落ちたとしても、熱がなく、うんちやおしっこがいつもと変わらないなら、それほど心配する必要はないでしょう。

猫に与えてはいけない食べ物

リアム博士
これらは猫に与えてはダメじゃよ!

危険度

猫に与えてはいけない食べ物

ネギ類
玉ねぎ、長ネギ、ニラなど
貧血や急性腎障害を起こす可能性あり。
ぶどう・レーズン
下痢、嘔吐、腎機能障害を起こす可能性あり。
アボガド
中毒症状を起こし、呼吸困難になる可能性あり。
チョコレート(ココア)
下痢、嘔吐、けいれんなどの症状を起こす可能性あり。
イカ・するめ
大量摂取でビタミンB1が破壊され神経障害を起こす可能性あり。
青魚(サバなど)
食べ過ぎると黄色脂肪症になる可能性あり。
ねこまんま
タンパク質・脂質不足、塩分過多になりやすい。
ドッグフード
猫はタウリンが必須だが、ドッグフードには含まれていない。またアルギニンが不足する。アルギニンが不足するとアンモニア血症を引き起こし死に至ることも。アルギニンは犬の2倍必要。

危険物の誤飲に注意

●醤油のふたなどプラスチック製の小物

プラスチックはレントゲンでも写りません。嘔吐の原因になりますが、なかなか原因に気づけず、大変なことになる場合も。

●人間用の薬・サプリメント

●小さいオモチャ

●観葉植物

猫が食べると中毒症状を起こす植物は約400種類あると言われています。主な植物は下記のとおりです。

アジサイ・アマリリス・アロエ・アヤメ・シクラメン・スイセン・すずらん・チューリップ・ツツジ・ポインセチア・ユリ・ポトスなど。


ねねちゃん
特にユリ科の植物はわたしたちにとって危険なの

ユリが挿してある花瓶の水を飲んだだけで中毒になる猫もいます。急性腎不全を起こして死に至ることもあります。

これらはいずれも観葉植物として部屋の中に飾っておくことが多い植物です。

猫を飼う場合には、家の中に植物を置かないほうがよいでしょう。

水の大切さ、軽く見ていませんか?

猫の祖先は砂漠で生きてきました。欲しいときにすぐに水が飲めるような環境ではありません。

そのため、猫は体内で水分を再利用できるような体になっています。

必要な水分量の70%程度を確保できれば喉の渇きを感じないと言われていて、自分から積極的に水を飲もうとはしません。

しかし、動物は10%程度の脱水で死に至ると言われています。

水は栄養素や代謝産物を運んだり、体温をコントロールしたり、血液・リンパ液の主成分となったりします。

このような意味から、水は最も大切な栄養素のひとつであり、1日に必要な水分量はきちんと補給させなければなりません。

特に冬になって気温が下がると、水分摂取量も減ります。そのため尿石症のリスクも高まります。

また高齢猫に多い腎臓病を予防するためにも水分の摂取は大切。若猫のうちから水を飲む習慣をつけておきたいですね。

1日に必要な水分量や猫に水を飲んでもらうための工夫については、こちらの記事を参考にしてください。

【関連】【心配!】猫さんが水を飲まない!対処法8選&おすすめの器

野菜を食べさせてもいい?

自分がベジタリアンなので、猫にも野菜しか食べさせないという飼い主さんがいるとかいないとか。

本当なら恐ろしいですね。室内飼いで自分で獲物を獲れない猫なら完全に栄養不足になってしまいます。

ただ、中には好んで野菜(草)を食べる猫もいるようです。

特にイネ科の草を好んで食べるようです。

その理由にはさまざまな説があり、主に次のように考えられています。

  • 食物繊維やビタミンを補う
  • 胃に刺激を与えて毛玉を吐き出す
  • 草の噛み心地を楽しんでいる

草の噛み心地を楽しむって・・・人間がガムを噛む感覚?

多くの人が指摘しているのは、毛玉を吐き出すため。繊維たっぷりの植物を食べて胃を刺激し、毛玉を吐き出そうとする知恵だということです。

草を食べるのが好きな猫なら、猫草栽培セットを買っておいてもよさそうですね。

ただし、この記事でしつこいくらい書いていますが、猫は完全な肉食動物です。肉を食べなければ生きていけません。

野菜を食べさせたらダメということはありませんが、肉からのタンパク質を摂取しないと健康を損ねてしまいます。

ミルクを飲ませてもいい?

猫はミルクが好きというイメージを持っている人も多いでしょう。

もちろん牛乳が好きな猫もいます。しかし、成猫に牛乳を飲ませると消化不良を起こし、下痢をする可能性が高いです。

猫は乳糖(ラクトース)を分解する酵素(ラクターゼ)が小腸で作られないからです。

でも、仔猫は母猫のミルクを飲んでるじゃないか! と思う人もいるでしょう。

実は、母乳を飲んでいる期間はラクターゼが作られるのです。

しかしその後は個体差が大きいようです。いずれにしても成猫にミルクは特に必要ありません。

知らない野良猫にミルクを与えるのはやめたほうがよいでしょう。

もしミルクが好きだとしても、それは水分ではなくカロリーとして考えたほうがよいです。

ミルクを飲んでいても、新鮮な水は用意してあげましょう。

キャットフードの保存方法

キャットフードの保存方法や保存容器はどうしたらいいのか、迷う人も多いようですね。

ウェットフードなら、開封後はラップして冷蔵庫に入れ、2~3日中には食べきるという人間の食材と同じ保存方法でOK。

しかし、ドライフードとなると、保存方法によって品質を保持できる日数が変わってくる可能性もあります。

ドライフードは油脂が多く、酸化することによって品質が劣化します。そうなると猫は食べてくれなくなります。

割安だからと大容量のパックを買ったのに、酸化して食べてくれなくなり、ほとんど捨ててしまった・・・なんてことになれば、お得に買った意味がありません。

では、ドライフードはどう保存するのがベストなのでしょう?

冷蔵庫保存OKと書いてあるサイトがあったり、NGと書いてあるサイトがあったり。

冷蔵庫はダメだけど冷凍庫はOKと書いてあったり。一体どれが本当なのでしょうか。

ドライフードのベストな保存方法についてはこちらにまとめました。ぜひ参考にしてください。

【関連】開封後のキャットフード最強保存術!酸化を防ぐ容器はコレ!

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安心・安全のおすすめキャットフード12選

お待たせしました!

最後に、当サイトが厳選したおすすめキャットフードを12種類、紹介します。

選定は明確な基準に基づいて行いました。その基準とは次のとおり。

①2018年8月現在、Amazonで購入できるキャットフード107ブランド(メーカー)をピックアップ。

※同一ブランドで複数商品を展開している場合は成猫用をセレクトしました。

②その中から次の条件でセレクトしています。

1.合成保存料・合成酸化防止剤・着色料を使っていないこと
2.危険と思われる材料を使っていないこと
3.グレインフリーであること
4.高タンパクであること
5.炭水化物量が少ないこと

この5つの条件を満たしたのが、後で紹介する12種類というわけです。

Amazonで取り扱っていないものにも上記の条件を満たすフードはあるでしょうが、決済までのハードルの低さ、安心感などを考慮して、Amazonで購入できるものに絞りました。

掲載順はというと、いまひとつ根拠に乏しい「おすすめランキング」ではありません。

上記の条件を満たしたフードを炭水化物が少ない順に並べています。

ですから、どれが一番とかではありません。

いずれも猫本来の食性に合ったフードですので、これらの中からあなたの猫が好むフードを見つけてあげるのがよいと思います。

なお、なぜこれらのフードを選んだかについての詳しい理由はこちらの記事にまとめました。参考にしてください。

【関連】Amazonで購入できる安心安全のキャットフード12選【猫の食性に合ったセレクト】

おすすめキャットフード12選

GO! FF Grain Free チキンターキー+ダックキャット 1.81kg

●粗タンパク質 48%以上
●推定炭水化物 13.5%
●368.25kcal/100g
ジャガー1.5㎏

●粗タンパク質 40%以上
●推定炭水化物 21.0%
●384Kcal/100g
※ジャガーのもっと詳しいレポートはこちら
ジャガーキャットフード本音の口コミレポート【ネットの情報に騙されないで!】ジャガーはAmazonで購入するより、公式サイトで購入したほうがお得になります。
アカナ (ACANA) グラスランドキャット 1.8kg

●粗タンパク質 37%
●推定炭水化物 21.5%
●404Kcal/100g
シンプリーキャットフード サーモン(1.5kg)

●粗タンパク質 37.00%
●推定炭水化物 25.0%
●380Kcal/100g
※シンプリーのもっと詳しいレポートはこちら
シンプリーキャットフード本音の口コミレポート【ネットの情報に騙されないで!】シンプリーはAmazonで購入するより、公式サイトで購入したほうがお得になります。
カナガンキャットフード チキン(1.5kg)

●粗タンパク質 37.00%
●推定炭水化物 26.0%
●390Kcal/100g
※カナガンのもっと詳しいレポートはこちら
カナガンキャットフード本音の口コミレポート【ネットの情報に騙されないで!】※カナガンはAmazonで購入するより、公式サイトで購入した方がお得になります。

しかしカナガンのAmazonレビューはひどいですね。これを見るとカナガンを買うのをためらう人が出てくるのも当然でしょう。

カナガンのレビューについての見解を公正にまとめましたので、ぜひ目を通してみてください。⇒ カナガン・シンプリーはステマ?なぜ酷評が多い?本当は悪質なキャットフードなの?

Orijen(オリジン) 6フィッシュ キャット 1.8kg

●粗タンパク質 40%以上
●推定炭水化物 27.0%
●406Kcal/100g
アートゥー チキン グレインフリー(穀物不使用) 1kg 成猫用

●粗タンパク質 34%
●推定炭水化物 28.0%
●370Kcal/100g
ハロー キャット アダルト カロリーオフ ヘルシーサーモン 1.6kg

●粗タンパク質 33%以上
●推定炭水化物 31.5%
●408Kcal/100g
ナウフレッシュキャット アダルト(成猫用)3.63kg

●粗タンパク質 31%以上
●推定炭水化物 32.0%
●386.2Kcal/100g
モグニャンキャットフード(1.5kg)

●粗タンパク質 30%
●推定炭水化物 38.0%
●374Kcal/100g

※モグニャンのもっと詳しいレポートはこちら
モグニャンキャットフード本音の口コミレポート【ネットの情報に騙されないで!】モグニャンはAmazonで購入するより公式サイトで購入したほうがお得になります。
アディクション サーモンブルー グレインフリー キャットフード 1.8kg

●粗タンパク質 30%以上
●推定炭水化物 42.0%
●400Kcal/100g

10~12位の3種のフードはタンパク質より炭水化物のほうが多いです。迷いましたが、原材料が良さそうなので掲載しています。

かなり長いコンテンツになりましたが、いかがでしたでしょうか。

猫の生活の質を高めたいと願う飼い主さんはどんなことを知りたいだろう? ということを念頭に置いて書きました。

わかりにくい点、これは違うんじゃないの? という点がありましたら、ぜひお知らせください。より多くの猫好きさんに「わかりやすい」と思ってもらえるコンテンツを目指し、改良を重ねてまいります。