木下クン
キャットフードっていざ買おうと思うと、あまりに種類がありすぎてどれがいいのか迷ってしまわない?
ねねちゃん
値段も激しく違うよね。同じキャットフードなのに、なんでこんなに差があるの?っていうくらい。安いドライフードなら1㎏あたり200円くらい。高いものなら1㎏あたり3,000円以上。この差は何?これだけ値段が違ってどちらも安全なのかな?
リアム博士
安全で良いものを選びたいなら、キャットフードについての知識を身につけることが必要だね。世の中には間違った情報があふれているから注意しないと!この記事では自分で安全なフードが選べるように正しい情報を伝えるからね!

「猫を飼うのははじめてで、どのキャットフードが良いのかわからない。ネットにはいろんな情報があふれいているし・・・」

「ホームセンターで売っている安いキャットフードは危険って聞いて心配になったけど、どれがいいのかわからない・・・」

「猫さんの調子が悪くなってキャットフードの大切さに気付いたけど、安全なフードの選び方がわからない・・・」

「安全で安いキャットフードってないの?」

「いつも同じキャットフードばかり食べさせても大丈夫なのかな?」

「ネットでおすすめって書いてあるフードに変えたら食べてくれなくなった」

「最近良く聞くグレインフリーのフードって何?ほんとに猫にいいの?」

かわいい猫のために、安全なキャットフードを選びたいけど、何が本当に良いものなのかわからない。そんなあなたに日本一わかりやすくキャットフードの選び方、与え方、そしておすすめのキャットフードをお伝えします。

猫初心者の方も、猫を飼い始めて2,3年たつけど、キャットフードについて真剣に考えてこなかったな・・・という人のお役に立てれば嬉しいです。

ところで世の中の猫好きさんたちは、何を基準にキャットフードを選んでいるのでしょうか?

ペット保険を扱うアニコム損害保険のアンケート調査にこんなものがありました。

キャットフード選びのポイントは何ですか?

このアンケートを見ると、「原材料・添加物」、次に「年齢区分」、「病気の予防用」と続きました。

「嗜好性」や「食べやすさ」よりも、健康的な食事を重視する傾向にあるようです。フードは身体を作り、健康を維持するための最も重要な要素のひとつです。日々、身体に入るものが、どのようにわが子に影響するかを気にする飼い主さんが多いということですね。

ねねちゃん
私たちの安全に気を付けてくれているのね♪

それは、この子ともっと長く一緒にいたい!長生きしてほしい!という切実な願いからくるものでしょう。フードを与える時間というのは、猫とふれあい、猫とのコミュニケーションを深める時間でもあります。

猫さんがおいしそうに食べている姿を見ていると、自分も幸せな気分になってきますよね。

それに猫さんとの楽しい食事時間を共有することで、自分は求められていると実感できます。

この記事ではキャットフードの選び方・与え方とともにおすすめのキャットフードも紹介しています。

ただ、ひとつ言いたいことがあります。それは、誰かがおすすめするキャットフードを購入するのもいいかもしれませんが、本当に大切なことは、あなたの猫さんに合ったフードを自分で選べる「目」を身につけることです。

多頭飼いをしている人ならお分かりの通り、猫の好みはまさに十猫十色。たくさんのサイトで絶賛おすすめのキャットフードを与えても見向きもしない猫だっているわけです。

だから私たちがやらなければならないことは、私たちの猫の好みを観察して、その猫に合ったフードを見つけることです。もちろん栄養バランスも大切です。

この記事のテーマは「あなたの猫さんにあったフードを自分で選べるようになろう!」ということ。

栄養の話も出てくるので、難しい言葉もありますが、かわいい猫のため。健康で楽しく過ごせる時間を少しでも長くするために頑張って読んでみてください。

この記事を最後まで読むことで、あなたはキャットフード選びの達人になれるでしょう。

キャットフード選びとなると、栄養の話に触れないわけにはいかないので、難しい言葉も出てきます。

でも、できるだけわかりやすくお伝えしますので安心してください。

ではまいります!

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目次

安全なキャットフード選びで最も大切なこととは?

リアム博士
突然だが、安全なキャットフードを選ぶために知っておかなければならない最も大切なことは何だと思うかね?
ねねちゃん
パッケージに書かれた成分表をちゃんと見ることですか?
木下クン
それは!値段でしょ!

いいえ、違います。

最も大切なことは、猫の体について知ることです。

猫にとって大切な栄養素が何かわからない状態で、キャットフードの成分をいくら見たところで的外れです。

なかには人間が好きなものは猫も好きに違いない!と思い込んでいる人もいるようで、自分がベジタリアンだからといって、猫にも野菜ばかり与えるという人がいるという話も聞いたことがあります。

怖いですね~。

もしその猫が完全室内飼いだったら、野菜しか食べられないわけで、バッチリ栄養不足になってしまいます。

安全なキャットフード選びのために、まずは猫の体の特徴を知っておきましょう。その後にキャットフードの選び方についてお伝えします。

しばらく退屈な話が続くかもしれませんが、ちゃんとついてきてくださいね。

猫は完全な肉食動物


野生の猫って何を食べて生きているかご存知ですよね?

そう、ねずみや小鳥などの小動物です。

猫は本来完全な肉食動物です。木の実や草など植物性のものは食べません。

肉食ってどういうことかというと、肉だけ食べていれば生きていけるということ。

でも、この場合の肉っていうのは、「生きた肉」のことです。

猫は捕まえたネズミなどを丸ごと食べるので、そのネズミの内臓から必要なビタミンなどの栄養も吸収しているんですね。

だから肉だけ食べていても栄養が偏らないんです。

一方、猫と比較されることの多い犬は「雑食」と言われています。

動物性の食品も、穀物などの植物性の食品も食べるのが雑食です。(犬は肉食だと主張する説もあるようですが、一般的には雑食と考えられているようです。)

私たち人間も雑食ですね。

この「肉食」とか「雑食」とか、あと「草食」という言葉もよく聞くと思いますが、これらを「食性」といいます。

動物が食べる食物の種類のことです。

この食性が違えば、最適な食事は異なると思いませんか?

食性が違うと、体の作り(内臓の作り)も変わってきます。

具体的には腸の長さ。

腸は食べたものを消化・吸収するところですが、肉と野菜ではどちらが消化されやすいと思いますか?

はい、肉のほうが圧倒的に消化されやすいです。

ということは、草を食べて生きている草食動物は消化のために腸が長くなりそうですね。

実際、いくつかの動物で体の長さと消化管の長さを比較すると、次のようになります。

※体長と消化管の長さ

体長を1としたときの消化管の長さです。

馬 1:12牛 1:20やぎ 1:27
猫 1:4
イヌ 1:6
人 1:5

やぎの消化管は長いですね~。やはり紙をたべて消化するには時間がかかるのでしょうか(笑)

これを見ると猫の消化管の短さがよくわかりますね。

逆にいうと、この体の違いから、猫は植物性のものを食べるのに適していないということがわかります。

猫にとって理想の食事とは?

木下クン
ボクたちにとっての理想の食事は人間とは違うんだよ

では、猫にとって理想の食事(栄養バランス)とはどんなものなのでしょうか?

これに関して、興味深い実験結果があります。

猫に三大栄養素(タンパク質・炭水化物・脂質)をいろんな割合で配合したフードを食べさせて、どの割合を最も好むかという実験が行われたことがあります。

ヒトの場合は理想の割合はどうなっているかというと、

タンパク質13~20%

脂質20~30%

炭水化物50~65%

炭水化物から多くのエネルギーを得ていますね。

猫の場合はどうなったと思いますか?

この実験によると、猫はタンパク質52%、脂質36%、炭水化物12%からエネルギーを得ていることがわかりました。

タンパク質52%

脂質36%

炭水化物12%

ヒトと比べて、タンパク質、炭水化物の割合が大きく違いますね。

しかし、面白いのはここからです。

この実験はイギリスのペットフード会社で飼育されている猫を対象に行われた結果です。

つまり飼い猫ですね。

同じ実験が野良猫でも行われているのですが、その結果は次のようになっています。

タンパク質52%

脂質46%

炭水化物2%

ちなみにこの実験は「パブメド」というアメリカの国立医学図書館が作成するデータベースに掲載されています。

パブメドは世界中の医学者が利用する医学分野の代表的な文献情報データベースです。

信頼性については問題ありません。(この実験の出典はこちら⇒https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22005434

さて、飼い猫と野良猫での栄養バランスの結果の違いについてどう思いますか?

特に炭水化物の差です。

飼い猫は炭水化物からのエネルギー摂取が12%なのに対して、野良猫では2%です。

これってどういうことかというと、猫は本来は炭水化物をほとんど必要としない生き物だけど、人が飼育する環境では与えらえるキャットフードで我慢しているということではないでしょうか。

ねねちゃん
人間は炭水化物が大好きみたいだけど、わたしたちには必要ないのよね~
炭水化物は猫の栄養にはなりにくいのです。

イエネコの祖先といわれるリビアヤマネコはねずみなどの小動物を丸ごと食べて、木の実や穀類、果実などの植物質のものは食べません。

必要なビタミンや繊維は獲物の胃腸の内容物から摂り入れていました。

猫は本来炭水化物の代謝能力が低い生き物なのです。

ちょっと難しい話になりますが、猫は炭水化物を分解するアミラーゼという酵素が犬と比べて少なく、炭水化物が分解されてできるブドウ糖をエネルギーとして活用するグルコキナーゼという酵素の働きも弱いのです。

ただし、炭水化物のうち「食物繊維」は猫にとっても必要です。悪玉菌の働きを抑え、腸内環境を整えてくれるんですね。

猫草を食べるのは、毛玉を吐き出すためだけではなく、食物繊維を摂ろうとしているのかもしれません。

リアム博士
猫にとって最も重視しなければならない栄養素はこの実験結果からも「タンパク質」といえそうだね。

タンパク質が不足するとどうなる?

タンパク質はヒトにとっても大切な栄養素です。

筋肉や臓器、肌、髪、爪、体内のホルモンや酵素、免疫物質などを作ります。

猫にとってはタンパク質はヒト以上に重要。

タンパク質が不足すると猫はどうなるのでしょうか?

ごはんから摂るタンパク質が足りないと、猫の体を作っているタンパク質がどんどん分解されます。

被毛も爪もタンパク質でできているので毛が抜けて、色つやも悪くなるでしょう。

猫の筋肉の中にあるタンパク質が分解されたらどうなるでしょうか?自慢の運動能力も衰えてしまいそうですね。

若い猫では成長不良を起こしてしまいます。猫にとってどれだけタンパク質が重要かということを人や犬と比較してみると次のようになります。

猫に必要なタンパク質量は体重1㎏あたり3~5g。人間が1㎏あたり1g、激しく筋トレする人で2gと言われています。犬は1.6~2.5g。猫にとってタンパク質がどれほど重要かおわかりいただけたでしょうか。

必要なタンパク質量
(体重1㎏あたり)
ヒト1g(2g)
ネコ3~5g
イヌ1.6~2.5g

キャットフードの選び方

飼いネコにとって私たちの用意するごはんがすべて

ねねちゃん
なんか難しい話が続いたね
木下クン
はぁ~、眠たくなっちゃったよ
リアム博士
ちょっと難しかったかな。まあ、一言でまとめると、猫にとってはタンパク質が重要ということだね。では安全なキャットフードの選び方をみてみよう!

 

あらためて言うまでもないことですが、猫の体は食べたものでできています。

そして室内飼いの猫にとっては私たちが与えるごはんがすべてです。

自分で好きなものを獲って食べることはできません。以前、ネットの質問掲示板で「キャットフードを変えたら何か変わるのですか?」という質問を見て衝撃を受けた記憶があります。

人間はもちろん、すべての動物は食べたものでできています。食べ物は体の健康だけではなく、心の健康にも影響します。

ちょっと話がそれて恐縮ですが、文部科学省の調査によると、小学生による暴力事件が近年激増しているということです。キレやすい子供が増えているということですね。

平成17年に2018件だったのが、平成26年の調査では10605件。

子供の数が減っているにも関わらずこの状況。

原因はいくつかありますが、多くの人が指摘するのが食事です。

具体的には糖質の摂りすぎ、ジャンクフードによる栄養不足などです。

ジャンクフードばかり食べて育った子供と、バランスの取れた栄養たっぷりの食事を食べて育った子供が同じように健康に育つとは思えないですよね。

キレやすい子供が増えているというのは食事が心の健康に与える影響が大きいということではないでしょうか。

食べ物が体に大きな影響を与えるのは猫も同じ。あなたの猫の健康を守れるのはあなただけです。

どんなフードを与えればいいの?

猫にどんなフードを与えればよいのかは専門家でも意見がわかれるところです。

リアム博士
ドライフードだけ与えるのは良くない。猫は本来肉食なのだから、肉を与えるべきだ、などいろんな意見があるんだ。

どんなフードにも良い点、悪い点があるので、それぞれの特徴をおさえた上で、いいとこどりをするのがいいのではないでしょうか。

そのためにも、まずはキャットフードの種類とその特徴を見ていきましょう。

キャットフードの種類

猫ごはんの種類は大きく分けると次の5つに分けられます。

  • ドライフード
  • ウェットフード
  • セミモイストフード
  • 手作りフード
  • 生肉、生魚

それぞれの特徴やメリット、デメリットを確認していきます。

ドライフード

一番おなじみカリカリタイプのキャットフードです。ドライフードには総合栄養食が多いです。総合栄養食とはそのフードと水があれば健康に飼育できるフードのこと。

メリット
最も手軽に与えられるフードです。

水分が10%程度と少ないので細菌の繁殖による腐敗が少ないです。開封後も割りと長期間保存できます。ただし、猫は開封したての新鮮なフードを好むので、長くても1ヶ月で食べきる量を目安に購入しましょう。

  • 栄養バランスが良く保存もしやすく値段も手ごろ
  • 骨をかみ砕くような適度な硬さが猫に好まれる
  • 留守中は自動給餌器も利用できて便利
  • 少量で必要カロリーが取れる

ドライフードにはこんなメリットがあります。

デメリット
一方デメリットには次のようなものがあります。

  • 原料に何が使用されているのかわかりにくい
  • 水分含有量が少なく、水を飲まない猫は水分が不足しがちになる
  • 炭水化物を多く含むものが多い(低価格のもの)
  • エネルギー密度が高いので太りやすい
  • 添加物が含まれるものが多い(低価格のもの)
  • 酸化しやすい

キャットフードの中でも最も多くの飼い主さんが利用しているのがドライフード。その分種類も膨大です。このあと安全で品質の良いドライフードの選び方をお伝えします。

ウェットフード

ドライフードについでよく見るのがウェットフード。

多くの場合、缶詰タイプです。レトルトパウチ・アルミトレイも増えてきています。

ウェットフードにも総合栄養食はありますが、ほとんどは一般食(おかず)です。

ペットフード公正取引協議会の規定では「その他の目的食」となっています。

特定の栄養を調整したり、カロリー補給の目的で使われることが多いフードです。総合栄養食ではないので、ウェットフードだけでは栄養が偏ります。

メリット
ウェットフードのメリットには次のようなものが考えられます。

  • 自然の食餌により近い栄養バランスで水分が十分に含まれている
  • 臭いが強く、肉のような食感のある商品もあり猫に好まれやすい
  • 水分含有量が多い
  • 1食分ずつ開封できる

デメリット
ウェットフードのでメリットについては次の通り。

  • 1度開けると保存しにくい
  • 歯垢や歯石がつきやすい
  • 添加物が含まれるものが多い
  • ドライフードより割高
  • 必要カロリーをウェットフードだけで補うには量が必要

猫の食いつきは確かにいいですが、ウェットフードだけでは栄養不足になるし、何よりお財布に厳しすぎます。

セミモイストフード

セミモイストフードはドライとウェットの中間のフード。

あまり見かけないタイプです。いわゆる半生というべきでしょうか。

水分含有量が25~35%とまさにドライとウェットの中間のフードです。

開封前は常温保存可能、開封後は冷蔵庫で2週間程度保存可能という商品が多いようです。

メリット
セミモイストフードには次のようなメリット、デメリットが考えられます。

  • ウェットフードより総合栄養食が多い
  • 生の肉に近い食感なので猫の嗜好性が高い
  • ドライフードに比べて水分が多い
  • 指でつまむとつぶれる程度の柔らかさなので噛む力が弱くなった高齢猫でも食べられる

デメリット
水分含有量が多いため腐敗防止に添加物が必要

  • 種類も少なく、そもそもあまり売っていない
  • 歯石や歯垢がつきやすい

無理やりメリットとデメリットを上げてみましたが、個人的に思うのは「まさに中途半端!」。

猫の食いつき(嗜好性)ならウェットフードでいいですよね。一般的に小売店に出回らないのも理解できます。

手作りフード

最も手間ですが、手作りご飯というのもひとつの選択肢ではあります。

自分で食材を選べるので最も安心感がありますし、何より愛猫のためにご飯を作るってワクワクしますね。

作ったご飯を猫がおいしそうに食べてくれれば満足感、幸せ感は格別。

一緒にご飯を食べているという家族としての想いが強まりますね。

市販されているキャットフードの最大の不安は「どんな原材料が使われているかわからない」ということ。

それにどんな工場で作っているか普通はわかりません。

悪質な原材料を使っているような販売者は工場の衛生管理だって気をつけていないでしょうしね。

手作りご飯のメリットは材料を自分で選べるので安心感があるということと、猫の好きな食べ物を見つけやすいことがあります。

狩りをする必要がないインドアキャットにとって最大の楽しみは毎日のご飯です。

人間だって猫だって好きなものを食べているときに幸せを感じるのは同じではないでしょうか。

またまた話が脱線して恐縮ですが、96歳で亡くなった私のおじいちゃんは「こはだの握り」が大好きで、お寿司屋さんに連れて行ってあげると、こはだの握りを2カンだけ食べて大満足。

すごく幸せそうな顔をしていました。見ている私のほうも幸せな気分になってきたことをよく覚えています。

好きなものを食べているときに生きている実感を持つのは猫も同じなんじゃないかなと思っています。

しかし、手作りご飯のデメリットは手間がかかること。

そして猫の栄養学についての知識がなければ、手作りご飯だけでは栄養が偏る危険があることです。

あと、一生懸命作ったご飯を見向きもせずスルーされたらショックですね(笑)

いずれにしても、手作りご飯オンリーというのは現実的ではないので、普通は市販の総合栄養食、たまに手作りというのがいいのではないでしょうか。

手作りご飯にもチャレンジしてみようという人はこれらが参考になると思いますよ。

生肉・生魚

これも猫ご飯のひとつ。猫は真正肉食動物なので、動物の肉が大好物です。

しかし通常私たちが生肉・生魚を与えるとしても、それは食用に処理されたもの。

野生の猫が動物の肉だけ食べても生きていけるのは、獲物の動物の内臓からビタミンやミネラルをとっているから。

食用処理された肉や魚だけでは栄養不足になってしまいます。

ただ、消化吸収が良く、猫の食欲を満たすというメリットはありそうです。

一方、鮮度や衛生面に気をつけないとサルモネラ菌や寄生虫、トキソプラズマなどの被害にあってしまうかもしれません。

以上、猫のご飯5パターンについて見てきました。それぞれのメリット・デメリットを把握してうまくミックスして使いたいですね。

市販のキャットフードを選ぶポイント

リアム博士
実際にキャットフードを購入するときに、気を付けるポイントを見ていこう。

では、最も実用的な市販のドライフードとウェットフードについて、選ぶときのポイントをお伝えします。市販のキャットフードを選ぶポイントは4つあります。

  1. 栄養価
  2. 安全性
  3. 消化・吸収の良さ
  4. 嗜好性

それぞれについて詳しくみていきましょう。

栄養価

市販のキャットフードを選ぶポイントの一つ目。栄養価について。

栄養価については、フードのラベルを見るときに2つ気を付けるべきことがあります。

原材料名の部分と成分分析値の部分です。何やら難しそうな話になりそうだ・・・なんて身構えている人も多そうですね。

でも、大丈夫です。

栄養価についてラベルで見るべき部分は難しくありません。あとで実例をいくつかあげながら説明します。

本来栄養というのは、何が一番大事ということはなく、バランスが大切なのは人間も猫も同じです。猫が必要とする栄養素は水・タンパク質・脂肪・炭水化物・ビタミン・ミネラルで、これは人間と同じです。

ただ、猫は人間とは食性が違います。

食性とは動物が食べる食物の種類ですが、猫は肉食です。だから人間と猫が生きるために同じ栄養素を必要とするにしても、最適なバランスは異なります。

猫の生態についてのところで書きましたが、水以外で猫が最も多く必要とする栄養素は何だったでしょうか?

炭水化物?タンパク質?脂質?そう、タンパク質でしたね。

猫は動物性のタンパク質を摂らなければ生きていけません。

猫にとっては「タンパク質が最も重要」ということを頭に入れた上で、次の2つのキャットフードのラベルを見てください。

このラベルだけで判断するとしたら、あなたならどちらのキャットフードを選びますか?

【ドライフード①】

【ドライフード②】

ちなみに、キャットフードに限りませんが、ラベルには使用量の多い原材料から記載されます。

一番最初に書かれている原材料を最も多く使っているということです。

一番多く使われている原材料が「穀類」(炭水化物)と鶏肉(タンパク質)だったら、あなたは猫のためにどちらを選びますか?

一番初めに「とうもろこし・小麦・大麦・米・大豆」などの穀類が書かれているフードは値段は魅力的なものが多いですが、これまで説明してきたように猫の食性にあっていません。

特にトウモロコシ・小麦は猫のアレルギーの原因の代表です。

三大栄養素の割合はどうなっていますか?しつこいですが、猫は肉食動物です。

炭水化物(とうもろこし・小麦・大麦・大豆など)を消化するのは苦手で、猫の栄養にはなりにくいです。(厳密にいうと、炭水化物のうち食物繊維は必要)

これも猫の生態の部分で書きましたが、本来の猫(人間に飼われていない自然で暮らす猫)が最も好む栄養割合はタンパク質52%、脂質46%、炭水化物2%。

この割合に近いものが、猫の食性に最も合っているものだということです。

この割合を知るためには、ラベルのどこを見ればいいでしょうか。

それが「成分分析値」という部分です。

ラベルの中に「粗タンパク質〇%」、「粗脂質〇%」など数字が%表示で書かれている部分です。

例えばあるキャットフードの成分分析値は次のようになっています。

これを見ることで、そのフードの栄養素の割合がわかります。

これを見て「ん?」と思った人もいるかもしれません。「粗」って何だろうと。

「粗」というのは「だいたい」という意味だと思っておいてください。

なぜ「だいたい」になるかというと、タンパク質ならタンパク質だけを測定することが難しいため、少し他のものもまざっているからです。

厳密に考えると難しくなりすぎてしまうので、キャットフードの成分分析値を見るときは「粗タンパク質」=「タンパク質」と考えてもいいでしょう。

さらに厳密に考えると、タンパク質の割合を考えるときは水分を除いて考えるべきです。

ドライフードの場合、だいたい水分が10%前後含まれていますが、水分10%で粗タンパク質30%の場合は水分を除いた粗タンパク質の割合は33.3%になります。

30%÷(100-10)%で約33.3%です。でもここまで考えるのは大変なので、ドライフードの場合は表示されている数字で考えましょう。

逆にウェットフードの場合は、「水分を除いたタンパク質量」を考えることが大切です。

ここは、難しいな~と思ったら読み飛ばしてもらってもかまいませんが、次の2つのフードでタンパク質量が多いのはどちらのフードでしょうか?

①水分10%のドライフードで粗タンパク質30%

②水分70%のウェットフードで粗タンパク質15%

さて、計算してみましょうか。

①は水分を除くと、33.3%

30÷(100-10)=33.3

②は水分を除くと、50.0%

15÷(100-70)=50

ドライフードとウェットフードでタンパク質の割合を比較するときは、水分を除いて考えないとダメですね。

もう一つ不思議に思うことはありませんか?

炭水化物の%表示がないですね

ペットフード公正取引協議会というのがあるのですが、そこに表示に関する規約というのがあって、その中に炭水化物の項目がないからです。

ペットフードの表示に関する公正競争規約

もともとはAAFCO(米国飼料検査会)といってアメリカでキャットフードの基準を示している団体の基準がもとになっています。

このことを見ても、猫にとって炭水化物が重視されていないことが明らかです。

だから炭水化物の含有量は計算するしかありません。

炭水化物(%)=100-水分(%)-タンパク質(%)-脂質(%)-灰分(%)

ということになります。

灰分(カイブン)とは何かというと、栄養学で、食品成分として含まれる鉱物質。

カルシウム・鉄・ナトリウムなどのこと。つまりミネラルと思っていいでしょう。

ミネラル成分を燃やした灰からその含有率を測定するために灰分と言われています。

さて、炭水化物の割合が計算できました。これを猫が理想とする割合であるタンパク質52%、脂質46%、炭水化物2%。と比較してみましょう。

炭水化物の割合を計算するのが面倒ならタンパク質と脂質だけ比べてもOKです。

あらゆるキャットフードの成分表示を見たら気付きますが、実は市販のキャットフードで猫が理想とする割合に近いフードはありません。

グレインフリーで高タンパク質とうたっている商品でも粗タンパク質は高いもので40%、だいたい35%前後です。(タンパク質の割合は高い方が猫には合っていますが、しかしそのタンパク質は何からできているのかを見ることも大切です。)

総合栄養食(ドライフード)を選ぶときの目安として、猫の場合は全ライフステージを通じてタンパク質の割合が30%以上のものを与えるのがいいでしょう。

ちなみにAAFCO(米国飼料検査官協会)では成猫に必要な(乾燥重量あたりの)タンパク質の含有量は最低26%、脂肪は最低9%としています。

また話が少しそれますが、グレインフリーという言葉が出てきたので、ここでグレインフリーとは何かということについて説明しておきましょう。

※グレインフリーとは?

グレインフリーは日本語で穀物不使用ということです。穀物は農作物のうち、種子を食用とするために栽培されるもので、米・小麦・大麦・ライ麦・燕麦・あわ・ひえ・豆・きび・とうもろこし・モロコシなどがあります。よく似た言葉に「グルテンフリー」というのがあります。

プロテニスプレイヤーのジョコビッチ選手の著書「ジョコビッチの生まれ変わる食事」で「グルテンフリー」という言葉が有名になりました。

グルテンフリーとは小麦・大麦・ライ麦に含まれるたんぱく質の一種であるグルテンを使っていないという意味です。

猫は炭水化物の消化が苦手だからということでグレインフリーが注目されるようになりました。

ただし、グレインフリーといっても100%穀物不使用というフードはありません。

キャットフードの原材料の「つなぎ」として使っているフードでもグレインフリーをうたっているフードはあります。

グレインフリーという言葉には、明確に統一された基準はありません。

穀物使用量が〇%以下ならグレインフリーというような規定があればわかりやすいんですけどね。

今のところ、グレインフリーと表示するかどうかは各メーカーの基準によっているようです。グレインフリーだから良質だと決めつけず、グレインフリーという言葉に惑わされず、ラベルの成分分析値をしっかり見るようにしましょう。

安全性(危険な原材料はコレ)

市販のキャットフードを選ぶポイントの2つ目。安全性について。

多くの飼い主さんがキャットフードを選ぶときに重視する項目です。

ラベルは字が小さくて見にくいし、見慣れない難しい言葉が出てきますが、あなたの猫さんの健康のためにもラベルからフードの安全性を判断できるようになりたいですね。

値段が高いフードが良いとは限りませんが、極端に値段の安いものは必ず安い理由があります。

ほとんどの場合、原材料の調達コストが安いことがその理由です。

値段の安いキャットフードは多量の穀物や肉の副産物が含まれていることが多いので避けたいですね。

しかし値段が高いからといって良いフードとは限らないのが難しいところ。広告宣伝に多額のお金を使っている場合、それがフードの価格に跳ね返ってくると品質そこそこ値段は一流ということも。

派手にCMを打っているようなフードは値段の割に品質は今一つなんてこともあり得るので、企業が作るイメージに惑わされないようにしたいですね。

ではまず基本的なところから。ラベルの見方をまとめておきましょう。

※ラベルのチェックポイント

キャットフードのラベルに記載しなければならない項目はペットフード安全法で決められています。

ペットフード安全法

ペットフード安全法が施工されたのが2009年6月1日。

それ以前は大量の添加物が使用されたフードが販売されていたことは容易に想像できます。

この法律によりキャットフードも少しマシになりました。

「少しマシ」というのはどういうことかというと、危険な人工防腐剤(BHA・BHT・エトキシキン等)や人工着色料の使用量が制限されたからです。

制限されたというのは、言い方を変えると「これくらいは使っていいよ」ということです。

だから今でも添加物たっぷりのフードが販売されているわけです。

ラベルからそのフードが安全かどうかを判断するのは私たちの義務かなと思います。では、法律で決められている表示項目をチェックしていきましょう。

まず、ペットフード安全法で決められている表示項目は5つ。

下記5項目は日本語での表示が義務付けられています。

  • 名称
  • 賞味期限
  • 原材料名
  • 原産国名
  • 事業者名および住所

さらにペットフード公正競争規約によって、次の4項目が加わります。

  • ペットフードの目的
  • 内容量
  • 給与方法
  • 成分

ペットフードの目的とは「総合栄養食」とか「間食」というやつです。

では、これら項目の中で「原材料名」と「成分」、「原産国名」についてちょっと詳しく。

【成分(粗タンパク質・粗脂肪・粗繊維・粗灰分・水分)】

先ほどの栄養価の項目でも書きましたが、猫の場合は全ステージにおいてタンパク質30%以上のフードがおすすめです。ウェットフードの場合は、水分を除いてタンパク質の割合を計算しましょう。

【原材料名】

ここにフードの安全性を判断するための全情報が詰まっています。

小さい字で目が痛くなりそうですが、慣れれば、危険な成分を使っているときには、パッと眺めた瞬間に違和感を覚えるようになります。

原材料表示から読み取りたいのは、まず第一原材料が何かということで、次に危険な原材料が使用されていないかということです。

原材料を書いてある順番は適当に書いているわけではなく、使用量の多い順に記載されています。

したがって、第一番目に書かれている原材料が穀物ではなく、動物性タンパク質であり、何の肉や魚であるのか(ビーフ、チキン、ターキー、まぐろなど)がはっきり記載されているものを選びましょう。

第一原材料が穀物(とうもろこし・小麦・大麦・米・大豆など)の場合、そもそも猫の食性に合っていません。

とうもろこしや小麦はアレルギーを発症する原因物質です。

ちなみにラベルに「AAFCO給与基準をクリア」と書いてあれば安心と思っている人もいるようですが、全然そんなことはありません。

AAFCO(アフコ・もしくはアーフコ)とは、米国飼料検査官協会のこと。

アメリカでのペットフードの基準的存在です。

なお、AAFCOは検査官協会となっていますが、フードの検査を行ったり、認定や承認を行う機関ではありません。あくまで基準を示す機関です。AAFCOホームページのQ&Aのコーナーでそのことについて明記しています。

https://talkspetfood.aafco.org/faq

だから、市販のペットフードで「AAFCO承認」とか「AAFCO認定」なんて書かれているものは逆に怪しいと思ったほうがいいでしょう。

現在日本で販売されている総合栄養食であるドライフードは、ほとんどすべてAAFCOの栄養基準をクリアしています。

つまりAAFCOの基準を満たしているのは「当たり前」であって、最低基準にしかすぎないということを覚えておきましょう。

危険な原材料とは

それでは危険な原材料をチェックしておきましょう。

ラベルを見て、次のような原料が使われているフードは避けたほうが賢明です。

難しい言葉がいくつか出てきますが、これをクリアすれば原材料名を見ただけでキャットフードの品質のいい悪いを見抜ける上級者になれますので頑張って見ていきましょう!

【危険な原材料①-4Dミートと思われる材料】

今回、この記事を書くにあたり、いくつかの論文、書籍、資料を参考にしましたが(記事最後に記載)、何冊かの書籍では「レンダリングされた原料は危険」とか、「4Dミートを使っているキャットフードは危険」ということが書かれていました。

猫好きなあなたなら、一度はこのような意見を目にしたことがあるかもしれません。

レンダリングとは家畜を食用に加工するときに、人が食べることができない部位を熱処理して飼料や肥料、工業用の油脂などにリサイクルすることです。

キャットフードにはレンダリングされた原料が使われていることが多いです。多いというよりほとんどかもしれません。また4Dミートとは、次の4つの頭文字をとったものです。

  • DEAD・・・すでに死んでいた動物の肉(屠殺ではない)
  • DISEADED・・・病気だった動物の肉
  • DYING・・・死にかけだった動物の肉
  • DESABLED・・・障害のあった動物の肉

これらを原料にしたキャットフードが多いのも事実です。

さらに衝撃的なことに、レンダリングの材料として路上で死んでいた犬猫や殺処分された犬猫を使っていると書かれている本もありました。

最近はキャットフードもヒューマングレードというのが浸透しつつあり、こんなものをキャットフードの原料にするなんてとんでもない!と感情的になる人もいるかもしれません。

知らずに食べさせていた・・・と絶望的な気分になる人もいるかもしれません。

しかしレンダリング自体は悪ではなく、畜産業や食肉加工業にとってはなくてはならない存在です。

それに、4Dミートについての考え方もさまざまあります。

健康被害が出ているわけではないのだから安全な材料だと主張する人がいます。

実際のところ、4Dミートのうちのひとつ、「すでに死んでいた動物の肉」はペットフードの原料として使用することを農林水産省が認めているのです。

一方で4Dミートは危険だから絶対やめておくべきと主張する人もいます。

本当のところはどうなのでしょうか?

レンダリングや4Dミートについてもっと詳しく知っておきたいという人は次の記事を参考にしてください。

私の意見もまとめています。⇒4Dミートやレンダリング原料は危険?殺処分された犬猫を使っているって本当?そんなフードがなぜ販売されているの?

4Dミートに関する私の結論は「推定無罪」というところ。

疑わしきは罰せずってやつですね。普通に考えれば「危険でしょ」と思うのですが、4Dミートが使われている可能性のあるキャットフードのせいで猫の健康に危害が及んだというエビデンスはないのです。

証拠がないから危険じゃない、問題ないというのが今の現状かなと思っています。

しかし、私は4Dミートは危険性が高いと思っています。

なぜ危険だと思うかの詳細は、こちらの記事を参考にしていただくとして、簡単にまとめるとこういうことです。

アメリカ食品医薬品局(FDA)があるとき、ペットフード(ドッグフード)の検査をしたときに、犬や猫の安楽死に使われるバルビツールという麻酔薬の成分が検出されたのです。

この件で、ペットフードに殺処分された犬や猫がレンダリングされて原材料として使用されているのではないかという疑惑が持ち上がりました。

このときはAAFCOが調査に乗り出し、DNA鑑定もした結果、ペットフードに犬猫が使われていることはないと結論づけています。

この件に関しては、こちらの記事に詳しくまとめていますので、気になる方は読んでみてください。

⇒ 【驚愕!】キャットフードに使われる4Dミートの本当の危険性とは?

しかし、麻酔薬の成分が残っていたことは事実です。

ということは、病気だった家畜に使ったであろう抗生物質などの成分も残っていると思いませんか?

レンダリングの過程で熱処理するから大丈夫?本当にそうでしょうか?私はそうは思いません。4Dミートを使用したフードは避けるべきだと思っています。

4Dミートやレンダリング原料は危険?殺処分された犬猫を使っているって本当?そんなフードがなぜ販売されているの?

ただ、キャットフードのラベルを見ても、当たり前ですが4Dミートなんて記載されていません。

では、4Dミートが使われている可能性のあるキャットフードはどうやって見分ければいいのでしょうか?

キャットフードのラベルに下記のものがあると注意した方がいいでしょう。(というか避けたほうがいい)

  • ミートミール
  • ミートボーンミール

ちなみに「ミール」とは「粉状」にしたもののこと。またラベルに「肉類」というあいまいな表現がされていたら4Dミートの可能性があります。

【危険な原材料②-人工保存料・酸化防止剤】

食品の腐敗を防ぐための添加物を「保存料」、食品の酸化を防ぐための添加物を「酸化防止剤」といいます。

添加物には天然のものと人工的に合成されたものがあります。天然のものは安全、人工のものは危険というわけではなく、天然のものであっても、人工のものであってもそれぞれ安全なもの、危険なものがあります。

人工保存料

ドライフードの場合、あのカリカリの状態を見てもわかる通り、水分はとても少ないです。

だいたい10%以下です。水分が少なく、腐りにくいので保存料はあまり使われていないのですが、一部の商品では危険性のある人工保存料を使っている場合があります。危険性のある人工保存料は次の通りです。

  • 亜硝酸ナトリウム
  • 安息香酸・安息香酸塩
  • ソルビン酸カリウム
  • プロピオン酸
  • プロピレングリコール

このうち、亜硝酸ナトリウム、安息香酸・安息香酸塩、プロピレングリコールを使っているフードはほぼありません。

プロピレングリコールはそもそもペットフード安全法でキャットフードへの使用が禁止されています。

残りのソルビン酸カリウム、プロピオン酸については一部のブランドで使用されています。

⇒ 危険性のある人工保存料を使っているブランドについて詳しくはこちら

酸化防止剤

ドライフードは油脂が多く、その油が酸化すると品質が劣化します。

フードの酸化を防止するために使用されるのが「酸化防止剤」です。

最近のフードの多くはトコフェロール(ビタミンE)など天然の酸化防止剤を使っていますが、一方で超有名ブランドでも危険性のある合成の酸化防止剤を使っていることがあります。

危険性のある酸化防止剤は次の通りです。

  • BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
  • BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
  • エトキシキン
  • 没食子酸プロピル

これらの添加物について何が危険なのか?猫が摂取したらどうなるのか?ということについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

⇒ キャットフードの危険な添加物一覧|摂取すると猫はどうなる?避けるにはどうする?

【危険な原材料③-人工着色料】

人工着色料は文字通り食品に色をつけるための添加物です。

ドライフードは普通に作れば、茶色やグレーなど地味な色になります。

しかし、中には赤い色をしたカリカリがありますよね。

これは着色料で色を付けているからです。赤色にしたほうが「お肉」っぽく見えて売れるからでしょう。

しかしこれは猫のためではなく、無知な飼い主に、たくさん売れるようにするために着色しているのです。

そもそも猫は赤色を識別できないので、赤色にする必要はないというか、する意味がないんですよね。

なのに、着色料を使用したフードは多いです。

ラベルに赤色〇号、青色〇号、黄色〇号などと書かれていたら、それらは合成着色料です。

合成着色料はアレルギー発症にかかわっていたり、発がん性が疑われているので、避けたほうが賢明です。

⇒ 危険性のある合成着色料を使っているブランドについて詳しくはこちら

原産国名について

キャットフード選びにおいて原産国を気にするという人も多いでしょう。

フランス産の人気キャットフードが韓国に工場を作るということで、そのフードから新しいフードに切り替えたという人が多いという事実からもわかります。

確かに原産国はキャットフードを選ぶひとつの基準ではありますが、原産国は気にしても意味がありません

原産国とはドライフードのさまざまな材料を集めて、最終的にフードとして加工した場所のこと。

日本産のキャットフードであっても、使われている原材料は日本のものばかりではありません。

低価格のフードの場合、むしろ輸入された材料のほうが多いのではないでしょうか。

それぞれの材料についてまで原産国を表示する義務はありません。

それにドライフードの原材料はとても多いので、ひとつひとつ原産国を記載していたらますます字が小さくなりそうです。

イギリス産高級キャットフード!なんて言っても、中身の材料は中国産のものが使われているフードだってあるんですよ。

だから、原産国はあまり気にする必要はありません。

それよりはそのフードを作っているメーカーが「どんな理念を持っているか」ということを調べたほうがいいでしょう。

嗜好性

市販のキャットフードを選ぶポイントの3つ目。嗜好性について。

猫さんはが好き嫌いが激しい!というかはっきりしていますね。

猫さんの健康のためにとせっかく買ったプレミアムフードをちょっと臭いをかいだだけでプイっとされるとショックです。

キャットフードを選ぶポイントとして「嗜好性」というのはとても大切だなと思っています。

猫さんがおいしそうに食べるのを見るのも私たちの幸せですからね。

ただ、こればかりは買う前にわからないのがつらいところ。

当たり前ですが、食べてくれるかどうかはあげてみないとわかりません。

でも、猫さんの好みを探すというのも楽しみのひとつです。

メイン材料がチキンでダメなら魚系のものを選んで、いろいろ試してみるしかないですね。

そういえば、キャットフードの原材料でたまに「ビール酵母」というのがありますが、これは嗜好性を高めるために配合しているようです。

少し昔の資料ですが、豚レバーエキスとビール酵母を併用すると猫の嗜好性が高まるという試験データもあるみたいですね。

ペットフード・ペットビジネスの動向

※P235-236 畜産副生物による「グルメ化」への対応

消化・吸収の良さ

市販のキャットフードを選ぶポイントの4つ目。消化・吸収について。

私たちも消化の悪い食べ物を食べるとスッキリできずに苦労しますよね。消化器官にも負担がかかっていることでしょう。それは猫も同じ。

また消化が悪ければ吸収もよくないので、せっかく食べたのにエネルギーにならないなんてこともあるでしょう。

キャットフードは消化・吸収の良いものを選んであげるのも猫の体のためです。消化・吸収の良いフードであれば、排泄に力がいりませんからね。

では、消化・吸収の良いフードを見分ける方法は?

これはさすがに購入前に見分けることはできません。フードの消化・吸収が良いかどうかの目安はうんちの状態を見ることでしか判断できません

程よい固さで小さめ=消化吸収が良い

 

ということです。

猫の体質はそれぞれ違うので、消化・吸収の良いフードというのも猫によって違うでしょう。いくつかのフードを試しながら、猫のうんちチェックが必要ですね。

プレミアムフードとは?

選ぶポイントというわけではありませんが、この項目の最後にプレミアムフードについて取り上げておきましょう。

最近良く聞くプレミアムフードとは何なのでしょうか?

「高いフード」というイメージを持っている人も多いかもしれませんね。

プレミアムフードとは、実は特に定義があるものではありません。

「この商品はプレミアムで、ここからはプレミアムじゃない」とか、そういう明確な線引きはありません。

イメージとしては「品質がよく、付加価値の高いフード」というところでしょうか。具体的には、次のようなものです。

  • 健康で長生きしやすい
  • 美しい毛並みを維持できる
  • 美しい体型を維持できる
  • きれいなうんちが出やすい

これらの要求をバランスよく満たすフードをプレミアムフードと考えることができます。

言い方を変えれば、「値は張るけど、安全で栄養価が高く、猫の健康にとって良いフード」となるでしょうか。

しかし、高いといっても、猫が病気になったときの医療費を考えると、それほど高いものとはいえないでしょう。

それに、かわいい猫が「健康でいられる時間」を買っているとも考えられます。

猫との暮らしを少しでも長くしたいと考える人にとっては、お金には変えられない価値ですよね。

この記事の最後に「これはいいなあ」と思えるプレミアムフードを紹介します。

キャットフード選び3つのNG

これまでキャットフードを選ぶ4つのポイントについて見てきました。

このキャットフード買おうかなと思って手に取ったときに、最低限確認しておきたい項目です。

もう一度まとめておきます。

もし、あなたが手に取ったキャットフードが次の3つのNGに該当する商品なら、購入は考え直したほうがいいかもしれまん。

【NGポイント1】

一番初めに「とうもろこし・小麦・大麦・米・大豆」などの穀類が書かれていませんか?トウモロコシ・小麦は猫のアレルギーの原因の代表です。

【NGポイント2】

4Dミートと思われる危険な原材料が使われていませんか?

【NGポイント3】

人工保存料や着色料が使われていませんか?

ステージ(年齢)別キャットフードって必要?

今では年齢別のキャットフードが販売される時代になりました。

1歳まではこれ、1歳からはこれ、7歳からはこれというように親切に分けてくれています。

とてもわかりやすいですね(笑)

しかし野良猫を拾ってきて、そもそも年齢がわからないときはどうするの?と突っ込みたくなるのは私だけでしょうか。

本当に年齢別にキャットフードは変えたほうがいいのでしょうか?

結論からいうと、そんな必要はないと思います。

「〇歳~の」というキャッチコピーに惑わされる必要はありません。実際、AAFCOでも栄養所要量をライフステージ別にしていますが、その区分は

  •  growth (includes kittens and puppies) 成長期
  • maintenance 維持期

この2つです。

成長期を過ぎた成猫についても、現実を見れば7歳から老化の症状を見せる猫もいれば、12歳でも美しい体型、美しい毛並みを維持して若々しい猫もいます。

結局のところ、年齢というよりは、あなたの猫さんに合った食事を用意してあげるのが一番です。

12歳でもカリカリをしっかり食べて、理想体型を維持しているのならシニア用フードに変える必要はありません。

このように年齢というよりは、あなたの猫の状態によってフードは変えてあげるべきでしょう。

7歳でも普通のカリカリを食べにくそうにしているのであれば、シニア用のフードに変えてもいいでしょう。

シニア猫用フードの特徴と注意点

老齢猫用のフードは各メーカーが工夫を凝らした商品を発売していています。

粒を小さくして食べやすくしているとか、腎臓や心臓に負担がかからないようにリンやマグネシウムの量を減らしているとか。

またシニア用フードはカロリーを抑えたものが多いですが、これは肥満気味の猫さんには効果的ですが、痩せ気味の猫さんには適していません。

猫の場合、不思議なことに11歳ころから維持エネルギー量が増えることが確かめられています。

維持エネルギー量とは普通に生きていくのに必要なエネルギーです。

人間や犬の場合は年齢とともに維持エネルギー量は下がっていくのですが、猫は若干増えるのです。

これは高齢になると脂肪の消化率が下がるため、エネルギー不足を補うために維持エネルギー量が増えると考えられているようです。

エネルギー維持量が増えるのに、若いころと同じカロリーや、シニア用の低カロリーのフードを与えていると、体重が減少してしまうので注意が必要です。

高齢期になると体重のチェックは特に重要です。

体重が減るのは内臓機能の低下や何らかの病気の可能性があるので、しっかり観察して定期的に動物病院を受診したほうがいいでしょう。

病気ではないのに体重が減少するのはフードに問題がある場合がほとんどです。

粒を小さくして、お湯でふやかして食べやすく、内臓に負担がかからないようにしてあげましょう。

食欲がない場合は、少し温めてあげるとにおいが増すので効果があります

また床までかがまなくてもいいように、フードボウルをちょっとした台の上にのせてあげるのもいいですね。

いずれにしても、若猫の頃から理想体重をキープすることが猫の長生きにつながります。

ただ、猫の理想体重を決めるのはなかなか難しいです。

人間なら身長と体重のバランスを考慮したBMIという指標がありますが、猫の場合は体長と体重の関係よりもボディコンディションスコアという「見た目」を重視した指標が一般的です。

猫のボディコンディションスコアはこちらを参考にしてください。

出典:厚生労働省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」体調管理について

BCS3を維持してあげたいですね。

BCS3の状態のときの体重が理想体重というわけです。

ところで、猫は腎臓病になりやすい動物ですが、腎臓病になると高タンパクのフードはやめたほうがいいと説明するサイトが多いようです。これは本当でしょうか?

⇒ 高齢猫に多い腎臓病になったときのご飯はどうすればいい?

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キャットフードの正しい与え方

リアム博士
さあ、ここからはキャットフードの与え方についてみていこう!
ねねちゃん
わたしはお魚系のフードが好き!
木下クン
僕はなんでもOKだけど、酸化したフードを出すのはやめてほしいな!

猫のご飯タイムを楽しもう

危険な原材料が使われていない安全なキャットフードの選び方をみてきましたが、どんなに高品質なフードを与えても、猫さんが食べてくれなければ意味がありません。

猫さんにとって毎日の生活の中で食事は一番の楽しみ。

おいしそうに食べる姿を見るのが飼い主の幸せですよね。

猫さんにとっても飼い主が自分のご飯を用意してくれる時間はワクワクの時間です。

飼い主との絆が強いネコは食べるときに飼い主が近くにいると安心して食が進むらしいですよ。

ある動物学者によると、その猫を飼うようになって1年間は少しの量を何度も与えるといいとのこと。

ご飯を上げるたびに猫と交流することになるので、猫との絆が深まります。

いつも素っ気ない態度をとる猫もこのときだけは甘えてくるので嬉しいですね。

野良猫や人間に慣れていない保護猫を受け入れるときは、この方法がよさそうです。

猫がリラックスしてきたら慣れた証拠。一度に与える量を多くして回数を通常に戻せばいいですね。

猫さんの健康を維持するためには、日頃からの観察が大切です。

日頃から食べ方や食べる量を観察しておくと、いつもと食べ方が違うとか、食欲のありなしがすぐにわかるので、病気の早期発見にも役立ちます。

ちなみに、フードを食べたとき、

  • 舌で鼻の上をペロッとなめる
  • フードをなめたり、においをかぐ時間が増える

こんな仕草はフードが気に入らないとか、お腹が減っていないという意思表示。

一方で、

  • 口の回りをペロッとなめる
  • 顔をグルーミングする

こんな仕草をしたら、おいしい!満足!の意思表示と言われています。

キャットフードの正しい与え方

与える量

最近、肥満気味の猫さんが増えているようですが、完全室内外の猫さんが肥満になるのは完全に飼い主の責任ですね。

おいしそうに食べる姿が可愛すぎて、ついおやつなどあげたくなってしまいますが、体重管理は健康で長生きしてもらうための重要ポイント!

定期的に体重を記録していきながら、ボディコンディションスコアをチェックし、あなたの猫さんのベスト体重を把握しておきましょう。

そして理想体重をオーバーしてきたなと感じたら、心を鬼にしてカロリー制限です。

もちろん一緒に遊んであげて運動させることも大切です。

ではドライフードを与える量については、同じ体重でも年齢、性別、健康状態、体型、活動量、去勢・避妊の状況によって変わります。

活動量は猫の品種や室内飼いか外に出るのか、多頭飼いか単独かによっても変わります。

猫さんは機械ではないので、その日の気分でも食べる量は変わります。

しかし1日の食事量を把握しておくことは健康管理に不可欠ですので、計量カップで量って与え、どれくらい残したのかもチェックして、1日にどれくらい食べたかは把握しておきたいですね。

まずはパッケージに記載の量を与えて様子を見ながら、太ってきたなと思ったら量を減らして調整するというのが現実的な方法として簡単かなと思います。

ドライフードを与える量を計算する方法はありますが、とてもヤヤコシイので、そこまで厳密に計算しなくてもいいのでは?と思っています。

いや、それでもきっちり計算したい、計算方法を知っておきたいという人は以下をどうぞ。

読んでいて頭痛がしてきたら飛ばしてもらっても構いません(笑)。

ドライフードを与える量は、猫さんが1日に必要とするエネルギー量から算出します。これをDERといいます。

猫さんが1日に必要とするエネルギー量(DRE)は、猫さんの環境によって変わってきます。

運動好きな猫さんと、ケージで管理される入院中の猫さんでは活動量は全然違いますよね。

そのため、まずは活動量がほとんどない状態で生きていくのに必要なエネルギー量(安静時エネルギー要求量)を計算します。

人間でいうところの基礎代謝です。

安静時エネルギー要求量のことをRERといっています。

そろそろ頭痛がしてきましたか?(笑)

まずは安静時エネルギー要求量(RER)を計算し、個体差を調整するための係数をかけることで1日に必要とするエネルギー量(DER)を求めることができます。

係数は未去勢・未避妊の場合とか、運動量が少ない場合とかによって変わります。では、まず安静時エネルギー要求量(RER)を計算してみましょう。

RERの計算方法は2つあります。

1.体重に基づく計算方法

2.体表面積に基づく計算方法

1.体重に基づく計算方法30×体重(㎏)×70

(例)体重4㎏の場合 30×4+70=190kcal

(例)体重5.5㎏の場合 30×5.5+70=235kcal

2.体表面積に基づく計算方法体重に基づく計算方法よりこちらの方が正確です。

70×(体重)0.75乗

(例)体重4㎏の場合 70×(4)0.75乗

4の0.75乗はどうやって計算するかというと

√計算ができる電卓で次のように計算します。

4×4×4を計算して√を2回押します。

約2.83になるので、これに70を掛けると約198kcalとなります。

1と2の計算方法で体重4㎏の場合だとほとんど変わりませんが、体重が大きくなるにしたがって差は大きくなります。

ちなみに√計算ができる電卓を持っていなくてもスマホやiPhoneがあれば計算できますよ。

iPhoneについている電卓アプリを開くと

普通に縦の状態で開いても√計算はできないのですが、、、

なんと!iPhoneを横にするといろんな関数計算ができる高機能電卓に早変わり!
(画面回転のロックを外しておいてくださいね。)

あなたの猫さんの体重を量って、3回掛け算して√(ルート)を2回。それに70を掛ける。

5.5kgの子なら(5.5×5.5×5.5)0.75乗×70=約251kcalとなります。

ちなみに1.の体重による計算方法では5.5㎏の子で235kcalでした。

16kcalの差が出ていますね。

ここまでが安静時エネルギー要求量(人間でいう基礎代謝)の話です。

この数字に個体差に合わせた係数をかけるのですが、この係数が資料によって微妙に違うのです・・・

ここでは「犬と猫の栄養学(緑書房)奈良なぎさ著」で示されている係数を紹介します。

係数

  • 未去勢・未避妊 1.2
  • 去勢・避妊済み 1.0~1.1
  • ダイエット 0.8
  • 成長期 3.0~1.6
  • 運動量少 0.8
  • 高齢 0.8~1.1

成長期なんて3.0~1.6まで幅があるのでどうなの?と思ってしまいますが、あくまで目安です。

体重5.5㎏で未去勢の子なら、さきほど計算したREE=251kcalに係数の1.2をかけて、DER=301kcalとなります。

あとはドライフードのカロリーを確認しましょう。

100gあたりのカロリーが350kcalとすると301÷350×100=約86gとなります。

一応、理論的に計算するとこうなるのですが、理論通りに動いてくれないことだらけなのが猫さんです。

あまり難しく考えず、猫さんの様子を見ながら調整するのが一番だったりします。

回数

続いて与える回数について。

多くの飼い主さんは1日2回あげているのではないでしょうか。

野生の猫は1日に10~15回くらい獲物を捕まえて食べます。

ある観察では、自由に食べることができるようにした猫は最高で24時間に20回食べたそうです。

猫の生態から考えると、1日10回くらいに分けるのがいいかもしれませんが、これは現実的ではありません。

1日2~4回、朝と夜の2回の食餌に慣れてもらうのがいいですね。

ただし、仔猫や老猫で内臓が弱い場合は、1回の量を少なくして回数を多くし、消化しやすいようにしてあげたいです。

温度について

猫が一番好む食べ物の温度は25~40℃です。

野生の獲物を食べる際の温度ですね。温度が低いと味もにおいも弱まります。

ウェットフードの場合は冷蔵庫で保存していることもあるでしょうが、冷蔵庫から出したばかりのものは与えないようにしましょう。

ドライフードでも冬場は冷たくなっています。その場合は少し温めてあげるといいですね。

時間・タイミング

フードを与える時間やタイミングは、飼い主さんの都合に合わせるのがよさそうです。

時間を決めたら、毎日同じ時間に与えるようにするのが理想。

面倒だからといってドライフードの出しっぱなしはNGです。

時間のない飼い主にとっては出しっぱなしは都合がいいし、猫も好きな時に食べられるからいいんじゃないの?と思うかもしれません。

しかし出しっぱなしにしておくことで酸化しやすくなり、不衛生です。

猫は新鮮なものしか食べないことを考えても、出しっぱなしにするのはよくありません。

また、ドライフードの継ぎ足しは酸化したものと新鮮なものを混ぜることになるのでよくありません。

それに1日の食事量を把握できなくなってしまいます。

猫も生き物ですから、決めた食餌の時間にお腹が減っていないこともあるでしょう。

食餌を出して30分しても食べなければ一度片付けてみて、1~2時間してもう一度出してみましょう。

食べたくないときに、無理に食べさせようとするのもストレスになります。ただ、次の食餌の時間がきても食べないときには、

  • いつもと違うフードを上げてみる
  • フードボウルをひげが当たらない大きめのものにする
  • フードボウルを置く場所を静かな場所に変えてみる

こんな工夫をしてみるといいかもしれないですね。

猫のひげの根元には神経が集中していてとても敏感で、先端が触れることで物の存在をキャッチします。

フードボウルにひげが当たりまくっていると、気になってイライラしているかもしれません。

このような工夫をしても、大好物にも反応しないとか1日中何も食べずに元気がないというときは病気の可能性もあるので、獣医さんに診てもらったほうがいいかもしれません。

食べ残しは毎回捨てて、食器は毎回洗うようにしましょう。

フードボウルはプラスチック製を使っている人も多いと思いますが、プラスチック製の場合、表メインに傷がつきやすく、洗っても傷の部分にバイ菌が残り、ばい菌が繁殖する可能性があります。

フードボウルは陶器製やステンレス製のものがおすすめです。

多頭飼いの場合は、フードを横取りする猫が出ないように、猫の数だけボウルを用意してあげて、横取りされる猫が出ないように注意してあげましょう。

ごはんを食べてくれないときはどうする?

せっかく高いフードを買ったのに、ちょっと口をつけていなくなってしまったり、前足でお皿をトントンたたいたり、ひっくり返したりすることありませんか?

「こんなの嫌だ!もう飽きた!もっとおいしいのがいい!」なんて言っているようにも見えますよね。

でも本当のところは、ただお腹がすいていないだけだったりします。

それに野生の猫は1日に10~15回の狩りをして食事をするわけですが、1度に10匹も獲物を獲れるわけではありません。

ちょこちょこ食べるのは猫の本能です。

お腹がすいているのに食べないとしたら、次のような原因が考えられます。

猫が食欲を失う理由

●偏食(わがまま)

猫の嗜好は仔猫の頃の食事環境に大きく影響を受けます。

仔猫時代に色々な食べ物を食べて育った猫は成猫になっても、新しいフードに抵抗を示しません。

今まで与えていたフードと新しいフードを並べて置いておくと、とりあえず新しフードを試してみる傾向があります。

しかし仔猫時代に決まった食べ物しか食べずに育った猫は偏食になる傾向があります。

●フードの匂いが気に入らない

猫の嗅覚は犬ほどではありませんが、とても鋭く、食べ物が安全かどうか、おいしそうかどうかはニオイで判断しています。匂いが気に入らなくて食べないということもあるようです。

●フードの温度が気に入らない

野生の猫は小動物を狩ってそのまま食べます。当たり前ですが冷やしたり、温めたりして食べることはありません。常温で食べる習性があるので、冷蔵庫から出したばかりの冷たいフードは食べないでしょう。

●フードが新鮮でない

猫はフレッシュイーターと言われるように、新鮮な食べ物を好みます。ドライフードが酸化していたり、ウェットフードの鮮度が落ちていたりすると、猫は食欲を失います。

●食器が汚れている・食器に洗剤の臭いがついている

猫がニオイに敏感なのは先ほど書いた通りです。フードではなく、食器に問題があることもあるので注意しましょう。

●栄養バランスに不満がある

野生の猫は意図的に同じ獲物ばかり続けて食べないという説があります。なぜなら栄養バランスが崩れるから。野生の猫の食餌を100%調べることはできないので、本当かどうかは疑問です。

●場所が気に入らない

フードを置いているのが猫トイレのそばでは猫も食欲をなくしそうですね。

●来客・騒音などのストレス

神経質な猫は知らない人が近くにいるだけでストレスを感じます。

猫さんがご飯を食べてくれないときにはこのような理由が考えられます。

フードの新鮮さ、温度、食器の汚れなどに気をつけて、静かで落ち着く場所にフードを置いて様子を見ましょう。

ただ、食欲が落ちたとしても、熱がなく、うんちやおしっこがいつもと変わらないなら、それほど心配する必要はないでしょう。

猫に与えてはいけない食べ物

木下クン
これらは猫に与えてはダメだよ!

危険度

猫に与えてはいけない食べ物

ネギ類
玉ねぎ、長ネギ、ニラなど
貧血や急性腎障害を起こす可能性あり。
ぶどう・レーズン
下痢、嘔吐、腎機能障害を起こす可能性あり。
アボガド
中毒症状を起こし、呼吸困難になる可能性あり。
チョコレート(ココア)
下痢、嘔吐、けいれんなどの症状を起こす可能性あり。
イカ・するめ
大量摂取でビタミンB1が破壊され神経障害を起こす可能性あり。
青魚(サバなど)
食べ過ぎると黄色脂肪症になる可能性あり。
ねこまんま
タンパク質・脂質不足、塩分過多になりやすい。
ドッグフード
猫はタウリンが必須だが、ドッグフードには含まれていない。またアルギニンが不足する。アルギニンが不足するとアンモニア血症を引き起こし死に至ることも。アルギニンは犬の2倍必要。

危険物の誤飲に注意

●醤油のふたなどプラスチック製の小物

プラスチックはレントゲンでも写りません。嘔吐の原因になりますが、なかなか原因に気づけなくなってしまいます。

●人間用の薬・サプリメント

●小さいオモチャ

●観葉植物

猫が食べると中毒症状を起こす植物は約400種類あると言われています。主な植物は下記の通りです。

アジサイ・アマリリス・アロエ・アヤメ・シクラメン・スイセン・すずらん・チューリップ・ツツジ・ポインセチア・ユリ・ポトスなど。


ねねちゃん
特にユリ科の植物はわたしたちにとって危険なの

ユリがさしてある花瓶の水を飲んだだけで中毒になる猫もいます。そして急性腎不全を起こして死に至ることもあります。

これらはいずれも観葉植物として部屋の中に飾っておくことが多い植物です。

猫を飼う場合には植物は家の中に置かないほうがいいでしょう。

水の大切さ、軽く見ていませんか?

猫の祖先は砂漠で生きてきました。

欲しいときにすぐに水が飲めるような環境ではありません。

そのため猫は体内で水分を再利用できるような体になっています。

猫は必要な水分量の70%程度を確保できれば、喉の渇きを感じないと言われていて、自分から積極的に水を飲もうとはしません。

しかし動物は10%程度の脱水で死に至ると言われています。

また、水は栄養素や代謝産物を運んだり、体温をコントロールしたり、血液・リンパ液の主成分です。

このような意味から水は最も大切な栄養素であり、1日に必要な水分量はしっかり確保させなければなりません。

特に冬になって気温が下がると、水分摂取量も減ります。

そのため尿石症のリスクも高まります。

また高齢猫に多い腎臓病を予防するにも水分の摂取は大切。

若猫のうちから水を飲む習慣をつけておきたいですね。1日に必要な水分量とか、猫に水を飲んでもらうための工夫についてはこちらの記事を参考にしてください。

⇒ 【心配!】猫さんが水を飲まない!対処法8選&おすすめの器

野菜を食べさせてもいい?

自分がベジタリアンなので、猫にも野菜しか食べさせないという飼い主さんがいるとかいないとか。

本当なら恐ろしいですね。

室内飼いで自分で獲物を獲れない猫なら完全に栄養不足になってしまいます。

ただ、中には好んで野菜(草)を食べる猫もいるようです。

特にイネ科の草を好んで食べるようです。その理由はいろいろと考えられていて、今のところ次のような理由があげられています。

  • 食物繊維やビタミンを補う
  • 胃に刺激を与えて毛玉を吐き出す
  • 草の噛み心地を楽しんでいる

草の噛み心地を楽しむって・・・人間がガムを噛む感覚?

多くの人が指摘しているのは、毛玉を吐き出すため。繊維たっぷりの植物を食べて胃を刺激し、毛玉を吐き出そうとする知恵だということです。

草を食べるのが好きな猫なら、猫草栽培セットを買っておいてもよさそうですね。

ただし、この記事でしつこいくらい書いていますが、猫は真正肉食動物です。

肉を食べなければ生きていけません。野菜を食べさせたらダメということはありませんが、肉からのタンパク質を摂取しないと健康を損ねてしまいます。

ミルクを飲ませてもいい?

猫はミルクが好きというイメージを持っている人も多いでしょう。

もちろん、牛乳が好きな猫もいるでしょう。

しかし、成猫に牛乳を飲ませると消化不良を起こして、下痢を起こす可能性が高いです。

猫は乳糖(ラクトース)を分解する酵素(ラクターゼ)が小腸で作られないからです。

でも、仔猫は母猫のミルクを飲んでるじゃない!と思う人もいるでしょう。

母乳を飲んでいる期間はラクターゼが作られるのですが、その後は個体差が大きいようです。いずれにしても成猫にミルクは特に必要ありません。

知らない野良猫にミルクを与えるのはやめたほうがいいでしょう。もしミルクが好きだとしても、それは水分ではなくカロリーとして考えたほうがいいです。ミルクを飲んでいても、新鮮な水は用意しておきましょう。

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キャットフードの保存方法

キャットフードの保存方法や保存容器はどうしたらいいの?と迷う人も多いようですね。

ウェットフードなら開封後はラップして冷蔵庫。2~3日中には食べきるという人間の食材と同じ保存方法でいいのですが、ドライフードとなると、保存方法によって品質を保持できる日数が変わってくる可能性もあります。

ドライフードは油脂が多いので、油脂が酸化することによって品質が劣化し、猫さんは食べてくれなくなります。

お得だと思って4㎏のパックを買ったのに、酸化して食べてくれなくなり、ほとんど捨ててしまった・・・なんてことになればお得に買った意味なしです。

ドライフードはどう保存するのがベストなのか?

冷蔵庫で保存するのはOKと書いてあるサイトがあったり、NGと書いてあるサイトがあったり。

冷蔵庫はダメだけど、冷凍庫はOKと書いてあったり。

一体何が本当なのでしょうか?

ドライフードのベストな保存方法についてはこちらにまとめました。

⇒ 開封後のキャットフード最強保存術!酸化を防ぐ容器はコレ!

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安心・安全のおすすめキャットフード12選

お待たせしました!

最後に当サイトでおすすめするキャットフードを12種類紹介します。

おすすめランキングというわけではなく、選んだ基準と並んでいる順番は次のルールに従っています。

2018年8月現在、Amazonで購入できるキャットフード107ブランド(メーカー)をピックアップ(同一ブランドで複数商品を展開している場合は成猫用をセレクト)。

この中から次の条件でセレクト

1.合成保存料・合成酸化防止剤・着色料を使っていないこと
2.危険と思われる材料を使っていないこと
3.グレインフリーであること
4.高タンパクであること
5.炭水化物量が少ないこと

この5つの条件を満たしたのが12種類というわけです。

Amazonで購入できないフードで上記の条件を満たしているフードもあるでしょうが、購入しやすさ、安心感など考慮して、Amazonで購入できるものに絞りました。

そして、並んでいる順番ですが、基準のよくわからない「おすすめランキング」ではありません。

上記の条件を満たしたフードを「炭水化物」が少ない順に並べています。

ですから、どれが一番とかではありません。

いずれも猫本来の食性に合ったフードですので、これらの中からあなたの猫さんが好むフードを見つけてあげるのがいいのではないかと思います。

なお、なぜこれらのフードを選んだかについての詳しい説明はこちらの記事を確認してください。

⇒ Amazonで購入できる安心安全のキャットフード12選【猫の食性に合ったセレクト】

おすすめキャットフード12選

GO! FF Grain Free チキンターキー+ダックキャット 1.81kg

●粗タンパク質 48%以上
●推定炭水化物 13.5%
●368.25kcal/100g
ジャガー1.5㎏

●粗タンパク質 40%以上
●推定炭水化物 21.0%
●384Kcal/100g
※ジャガーのもっと詳しいレポートはこちら
ジャガーキャットフード本音の口コミレポート【ネットの情報に騙されないで!】ジャガーはAmazonで購入するより、公式サイトで購入したほうがお得になります。
アカナ (ACANA) グラスランドキャット 1.8kg

●粗タンパク質 37%
●推定炭水化物 21.5%
●404Kcal/100g
シンプリーキャットフード サーモン(1.5kg)

●粗タンパク質 37.00%
●推定炭水化物 25.0%
●380Kcal/100g
※シンプリーのもっと詳しいレポートはこちら
シンプリーキャットフード本音の口コミレポート【ネットの情報に騙されないで!】シンプリーはAmazonで購入するより、公式サイトで購入したほうがお得になります。
カナガンキャットフード チキン(1.5kg)

●粗タンパク質 37.00%
●推定炭水化物 26.0%
●390Kcal/100g
※カナガンのもっと詳しいレポートはこちら
カナガンキャットフード本音の口コミレポート【ネットの情報に騙されないで!】※カナガンはAmazonで購入するより、公式サイトで購入した方がお得になります。

しかしカナガンのAmazonレビューはひどいですね。これを見るとカナガンを買うのをためらう人が出てくるのも当然でしょう。

カナガンのレビューについての見解を公正にまとめましたので、ぜひ目を通してみてください。⇒ カナガン・シンプリーはステマ?なぜ酷評が多い?本当は悪質なキャットフードなの?

Orijen(オリジン) 6フィッシュ キャット 1.8kg

●粗タンパク質 40%以上
●推定炭水化物 27.0%
●406Kcal/100g
アートゥー チキン グレインフリー(穀物不使用) 1kg 成猫用

●粗タンパク質 34%
●推定炭水化物 28.0%
●370Kcal/100g
ハロー キャット アダルト カロリーオフ ヘルシーサーモン 1.6kg

●粗タンパク質 33%以上
●推定炭水化物 31.5%
●408Kcal/100g
ナウフレッシュキャット アダルト(成猫用)3.63kg

●粗タンパク質 31%以上
●推定炭水化物 32.0%
●386.2Kcal/100g
モグニャンキャットフード(1.5kg)

●粗タンパク質 30%
●推定炭水化物 38.0%
●374Kcal/100g

※モグニャンのもっと詳しいレポートはこちら
モグニャンキャットフード本音の口コミレポート【ネットの情報に騙されないで!】モグニャンはAmazonで購入するより公式サイトで購入したほうがお得になります。
アディクション サーモンブルー グレインフリー キャットフード 1.8kg

●粗タンパク質 30%以上
●推定炭水化物 42.0%
●400Kcal/100g

(※タンパク質より炭水化物のほうが多いフードをセレクトするのは「どうかな?」とは思ったのですが、原材料が良さそうなので掲載しています。)

いかがでしたでしょうか。

かなり長いコンテンツになりましたが、猫さんの生活の質を高めたいという飼い主さんはどんなことを知りたいだろう?ということを念頭に置いて書きました。

わかりにくい点、これは違うんじゃないの?という点がありましたら、ぜひお知らせください。

より多くの人が「わかりやすい」と思えるコンテンツを目指して改良を重ねてまいります。