ブリティッシュショートヘアーとペルシャやロシアンブルーとの交配により誕生したのがブリティッシュロングヘアーです。
この猫はブリティッシュショートヘアーの危機を救うために生まれた猫なのです。
イギリスに土着していて短毛の猫と、ヨーロッパ大陸からイギリスにわたってきた短毛猫の自然交配によって誕生したのがブリティッシュショートヘアーの祖先です。
このブリティッシュショートヘアーの絶滅の危機を救うために、ブリティッシュロングヘアーが誕生したのです。
ここでは、ブリティッシュロングヘアーの性格、飼い方のコツ、特徴や歴史をまとめました。
ブリティッシュロングヘアー | ![]() |
原産地 | イギリス |
体重 | 3.5㎏~7㎏ |
毛種 | 長毛種 |
体型 | コビー |
性格 | ・落ち着いた大人しい性格 ・自立心が強くひとりで過ごすのが好き ・頑固であまり言うことを聞かないのでしつけは大変 |
飼い方のコツ | ・あまりしつこつすると逃げてしまうので距離感を保って ・運動量が少ない猫なので成猫になったらカロリーコントロールが必要 ・運動神経があまりよくないので、部屋は片付けてケガのないように注意 |
平均寿命 | 14~17歳 |
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ブリティッシュロングヘアーの性格

ブリティッシュロングヘアーの性格は落ち着いた大人な性格です。
ペルシャの影響で人なつっこい面もあり、飼い主に愛情を示しますが、自立心が強く、どちらかというとひとりで過ごすことを好みます。
子供がしつこくするとスッと逃げてしまうところがあります。
鳴き声も小さく、手間のかからない大人っぽい猫といえるでしょう。
頑固な面も持っているので、しつけには少々苦労するかもしれません。
ブリティッシュロングヘアーの飼い方のコツ

成猫になると落ち着いて運動量も少なくなりますが、仔猫の頃は活発なので健康的に育てるためにも、一緒に遊ぶ時間をつくってしっかり運動させましょう。
とはいえ、ブリティッシュロングヘアーはそれほど運動神経の良い猫ではありません。
部屋の中にケガにつながる危険なものを片付けるようにしましょう。
キャットタワーは特に必要ありませんし、用意するなら単純なものを用意しましょう。
ブリティッシュロングヘアーは自立心が強く、あまり言うことを聞いてくれない傾向があり、しつけも少し苦労します。
トイレのしつけは仔猫の頃から時間をかけてやっておくのがベターです。
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ブリティッシュロングヘアーの特徴・歴史

イギリスの土着猫とヨーロッパ大陸の短毛種の猫が自然交配して生まれた猫を基礎に、改良を重ねて生まれたのがブリティッシュショートヘアーでした。
19世紀にはイギリスの団体には血統種として登録されていた歴史のある猫です。
しかしブリティッシュショートヘアーは2度の絶滅の危機を迎えます。
第一次世界大戦で困窮した人たちがブリティッシュショートヘアーを手放したことによって個体数が激減したのです。
第一次大戦終了後、何とか復活させようとペルシャとの交配を行います。
その結果、イギリスではブリティッシュショートヘアーには短毛種と長毛種が生まれることになるのですが、この時点では長毛種のほうはペルシャとして扱われていました。
それでもブリティッシュショートヘアーとペルシャの交配で生まれた短毛種の個体が増えることで絶滅の危機から回復しようとしていた矢先、またもや大きな戦争が世界を襲います。
このときまたもや絶滅の危機に陥ったブリティッシュショートヘアーでしたが、再び復活が試みられます。
このときにはペルシャだけでなく、ロシアンブルーも交配の対象として選ばれました。
この育種によって、ブリティッシュショートヘアーという種でありながら長毛の猫が増えていくことになります。
この長毛の猫たちが密かに人気を集めるようになったのです。
もともとはブリティッシュショートヘアーの種の存続のために生まれた猫ですが、独自の猫種として登録しようという機運が高まり、2009年にTICAはブリティッシュロングヘアーという猫種として公認したのです。
ブリティッシュロングヘアーは昔のペルシャに似た特徴を持っていて、ペルシャより被毛のカラーバリエーションが豊富です。