ドライフードを与える量は、猫さんが1日に必要とするエネルギー量から算出します。これをDERといいます。

猫さんが1日に必要とするエネルギー量(DRE)は、猫さんの環境によって変わってきます。

運動好きな猫さんと、ケージで管理される入院中の猫さんでは活動量は全然違いますよね。

そのため、まずは活動量がほとんどない状態で生きていくのに必要なエネルギー量(安静時エネルギー要求量)を計算します。

人間でいうところの基礎代謝です。

安静時エネルギー要求量のことをRERといっています。

そろそろ頭痛がしてきましたか?(笑)

まずは安静時エネルギー要求量(RER)を計算し、個体差を調整するための係数をかけることで1日に必要とするエネルギー量(DER)を求めることができます。

係数は未去勢・未避妊の場合とか、運動量が少ない場合とかによって変わります。では、まず安静時エネルギー要求量(RER)を計算してみましょう。

RERの計算方法は2つあります。

1.体重に基づく計算方法

2.体表面積に基づく計算方法

1.体重に基づく計算方法30×体重(㎏)×70

(例)体重4㎏の場合 30×4+70=190kcal

(例)体重5.5㎏の場合 30×5.5+70=235kcal

2.体表面積に基づく計算方法体重に基づく計算方法よりこちらの方が正確です。

70×(体重)0.75乗

(例)体重4㎏の場合 70×(4)0.75乗

4の0.75乗はどうやって計算するかというと

√計算ができる電卓で次のように計算します。

4×4×4を計算して√を2回押します。

約2.83になるので、これに70を掛けると約198kcalとなります。

1と2の計算方法で体重4㎏の場合だとほとんど変わりませんが、体重が大きくなるにしたがって差は大きくなります。

ちなみに√計算ができる電卓を持っていなくてもスマホやiPhoneがあれば計算できますよ。

iPhoneについている電卓アプリを開くと

普通に縦の状態で開いても√計算はできないのですが、、、

なんと!iPhoneを横にするといろんな関数計算ができる高機能電卓に早変わり!
(画面回転のロックを外しておいてくださいね。)

あなたの猫さんの体重を量って、3回掛け算して√(ルート)を2回。それに70を掛ける。

5.5kgの子なら(5.5×5.5×5.5)0.75乗×70=約251kcalとなります。

ちなみに1.の体重による計算方法では5.5㎏の子で235kcalでした。

16kcalの差が出ていますね。

ここまでが安静時エネルギー要求量(人間でいう基礎代謝)の話です。

この数字に個体差に合わせた係数をかけるのですが、この係数が資料によって微妙に違うのです・・・

ここでは「犬と猫の栄養学(緑書房)奈良なぎさ著」で示されている係数を紹介します。

係数

  • 未去勢・未避妊 1.2
  • 去勢・避妊済み 1.0~1.1
  • ダイエット 0.8
  • 成長期 3.0~1.6
  • 運動量少 0.8
  • 高齢 0.8~1.1

成長期なんて3.0~1.6まで幅があるのでどうなの?と思ってしまいますが、あくまで目安です。

体重5.5㎏で未去勢の子なら、さきほど計算したREE=251kcalに係数の1.2をかけて、DER=301kcalとなります。

あとはドライフードのカロリーを確認しましょう。

100gあたりのカロリーが350kcalとすると301÷350×100=約86gとなります。

一応、理論的に計算するとこうなるのですが、理論通りに動いてくれないことだらけなのが猫さんです。

あまり難しく考えず、猫さんの様子を見ながら調整するのが一番だったりします。

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